2018年12月10日
2018年の大卒初任給は前年比0.3%増となる20万6700円で、すべての学歴で前年を上回ったことが厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」で分かった。
2018年の初任給を学歴別にみると、大学院修士課程を修了した人は23万8700円(前年比2.3%増)、大学卒は20万6700円(同0.3%増)、高専・短大卒は18万1400円(同1.2%増)、高校卒16万5100円(同1.9%増)となり、全ての学歴で前年を上回った。
大学卒の初任給を男女別にみると、男性が21万100円で前年比1.1%増となった一方、女性は20万2600円で前年比0.7%減少した。
大学卒の初任給を企業規模別にみると、常用労働者1000人以上の大企業では21万500円(前年比0.2%減)、100~999人の中企業では20万4200円(同0.8%増)、10~99人の小企業では20万円(同0.2%増)となった。
大学卒の初任給を産業別にみると、「学術研究、専門・技術サービス業」が最も高く22万4500円(前年比5.0%増)、次いで「情報通信業」21万5800円(同0.4%増)、「建設業」21万4600円(同2.8%増)が続いた。
【産業別 大学卒の初任給】
学術研究、専門・技術サービス業 22万4500円(前年比5.0%増)
情報通信業 21万5800円(同0.4%増)
建設業 21万4600円(同2.8%増)
教育・学習支援業 20万5900円(同0.2%減)
卸売業・小売業 20万5500円(同0.8%減)
製造業 20万5200円(同1.0%増)
金融業・保険業 20万4600円(同0.4%減)
サービス業(他に分類されないもの) 20万2000円(同1.4%増)
医療・福祉 20万1500円(同1.7%減)
運輸業・郵便業 19万8600円(同1.8%増)
宿泊業・飲食サービス業 19万8100円(同1.9%増)
男女別でみても、男女ともに「学術研究、専門・技術サービス業」が最も高く、男性は22万6800円、女性は22万700円だった。
最も低い産業は、男性が「宿泊業・飲食サービス業」(20万1700円)、女性は「運輸業・郵便業」(19万5100円)となっている。
調査は、2018年7月に、2018年6月末日現在の状況について10人以上の常用労働者を雇用する民間の事業所のうち新規学卒者を採用し、初任給が確定している1万5155事業所を対象に集計した。
配信元:日本人材ニュース
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