2020年7月31日
パーソルキャリアがまとめた「doda転職求人倍率レポート」によると、6月の転職求人数は前月比0.2%増、前年同月比27.5%減となった。転職希望者数は前月比22.3%増、前年同月比2.6%増となり、集計定義を変更した2014年4月以降、過去最高の転職希望者数を記録した。
転職求人倍率は前月比0.37ポイント減、前年同月比0.69ポイント減の1.66倍だった。
6月の状況についてパーソルキャリアは、「求人数は、今後の先行きが不透明なため採用活動を中止した企業もあったが、5月末に緊急事態宣言が解除されたことで、徐々に採用活動を開始する企業が増え、前月から微増となった」とした。
一方で、「転職希望者は、将来への不安から転職活動を始めた人が多いほか、新しい生活様式に向けて、より柔軟に働ける環境を求める傾向が見られ、"在宅勤務"や"テレワーク"での勤務が可能な職種への転職希望者が増えたことから前月比で2割ほど増加した」と分析している。
業種別にみると、求人数の前月比は8業種(その他を含まない)のうち「金融」、「IT・通信」、「メディカル」、「商社・流通」の4業種で増加した。特に伸びたのは、「金融」(同20.4%増)、「IT・通信」(前月比2.5%増)。
「金融」では、生命保険や損害保険関連の企業が新たに求人を出し、積極的に採用活動を続けている。
「IT・通信」では、前月に引き続き社内インフラを整えるための「システムエンジニア」や「インフラエンジニア」などの求人が増えた。特に即戦力となる経験者を募集する企業が目立った。
【業種別 求人数増加率(前月比)】
金融 20.4%増
IT・通信 2.5%増
メディカル 2.3%増
商社・流通 1.4%増
サービス 0.7%減
小売・外食 2.7%減
メーカー 7.3%減
メディア 8.5%減
その他 19.8%増
職種別では、求人数の前月比は11職種のうち「事務・アシスタント系」、「営業系」、「技術系(IT・通信)」、「専門職」、「技術系(電気・機械)」の5職種で増加した。特に伸びたのは、「事務・アシスタント系」(同15.8%増)。
「事務・アシスタント系」では、「生命保険」のテレフォンオペレーター職や「コンサルティング業」の事務サポートで新しく募集が始まるなど、引き続き採用活動が行われている。
【職種別 求人数増加率(前月比)】
事務・アシスタント系15.8%増
営業系 4.7%増
技術系(IT・通信) 1.2%増
専門職 1.0%増
技術系(電気・機械)0.1%増
技術系(建築・土木)0.4%減
技術系(メディカル)0.9%減
企画・管理系 2.0%減
クリエイティブ系 5.1%減
販売・サービス系 9.1%減
技術系(化学・食品)9.9%減
6月以降の転職市場についてパーソルキャリアでは、「緊急事態宣言が解除されて1カ月が経ったが、新型コロナウイルスと長く付き合う可能性を踏まえ、採用計画の立て直しを行ったり、自社内の雇用調整を進めたりする企業が増えている」とした。
また、「一方で、転職希望者の中には、会社の先行きに不安を感じている人だけでなく、働くことの捉え方・向き合い方が変わり、新しい働き方を考える人が増える」と予想する。
配信元:日本人材ニュース
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