2023年4月28日
新卒者の5人に1人は入社前に「転職志向」であったが、そのうち2割半ばが入社後に「勤続志向」に転じていることが、全国求人情報協会が実施した「2022年卒新卒者の入社後追跡調査」で明らかとなった。
入社前調査で、新卒入社予定の企業・団体等への就業意識を聞いたところ、20.6%が入社前の時点で「転職志向」( 「転職することも視野に入れている」 「すぐに転職したいと思っている」 の計)だった。
入社後調査で、入社後約半年時点での就業意識を聞いたところ、入社前に転職志向であった人の24.5%が「勤続志向」( 「今の企業・団体等でずっと仕事を続けたい」 「当面は今の企業・団体等で仕事を続けたい」 の計)に転じたが、69.2%は入社後約半年時点で転職志向または既に離職した。
入社予定の企業・団体等への就職活動開始当初の志望度について見ると、就職活動開始当初から志望していた企業に入社した人は約7割、「当初はまったく志望していなかった」人は31.5%だった。
入社予定の企業・団体等への就業意識について見ると、入社前は転職志向の割合が20.1%だったのに対し、入社半年時点では40.8%(既に離職した人を含む)だった。
入社後に感じた適職意識について見ると、「まだよくわからない」が40.0%と最も高く、「自分はこの会社で仕事をするのに向いていそうだと感じた」人は39.2%であった。
全国求人情報協会の理事は「仕事理解や自己理解、さらにはキャリア積極性を獲得できた新入社員では、そのことが"適職意識"の醸成に寄与し、結果として"勤続志向"につながる」と指摘している。
入社前調査は、2022年3月10日~30日、民間企業・団体への就職活動を在学中に経験した全国の大学4年生と大学院2年生1784人を対象にインターネットで実施した。
入社後調査は、2022年10月20日~11月13日、入社前調査で「民間企業・団体等に就職する」と回答した人のうち、追跡調査に回答した700人を対象にインターネットで実施した。
配信元:日本人材ニュース
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