【基本手順】
基本手順 【4-6】
本日はクレーム対応を組織全体で取り組んでいく、
「クレームの組織対応」の手法についてご紹介したいと思います。
■「組織対応」の際に心がけること
まず申し上げたいのは、クレームの組織対応とは、「組織全員が連携し、
フォローしあうこと」です。ですから、「情報共有の徹底」「一人に責任を
負わせない」心がけが重要です。
もし、全員が情報連携できていなければ、何度も似たようなミスが
繰り返され、組織として同じ痛みを何度も受けることになってしまいます。
それを防ぐためにも組織対応は非常に重要といえます。
そして、一人に責任を負わせないことも重要です。「どうしても対応
しきれなくなったら誰かが対応してくれる」と思うと、対応者の心理的負担
は大変軽くなり、落ち着いて対応することができます。さらに、「みんなで
責任を負っている」と思うことで、対応して得られた気づきを周囲に
共有しやすくなるのです。
■「失敗を責める」文化から「失敗から学ぶ」文化に切り替える
企業が「クレームの組織対応」に取り組むにあたって、
推進の妨げとなるものがあります。
それは「ミスを共有せずに隠蔽する」という組織風土です。
その理由のもっとも大きなものとしては、「ミスを公開してしまうと、
賞与等に影響する」といった、失敗を責める文化があるからだと
考えられます。
もし、企業が「クレームの組織対応」に本気で取り組んでいくの
ならば、この組織風土は必ず改善していかなければなりません。
まずは、失敗を責める文化を払拭することが大事です。
組織全体の考え方を変えて、「失敗から学ぶ」文化に切り替えていく
ことが必要となります。もちろん、会社としてただ掲げるだけでなく、
管理職が日常的に部下に「失敗は悪ではなく、学ぶべきもの」と
いうことを徹底して指導することが重要です。
☆次回に続く。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方