レポート・論文を書くのが好き、得意だと胸を張って言える人は少ないようです。しかし、レポート・論文はコツさえ掴めば、難しくありません。
■レポート・論文とは何か?
レポート・論文とは、「問い」を立てたうえで、自分の「言いたいこと」を順序を追って書いた文書のことです。
通常、次の3つの内容があれば十分です。
(1)問い(問題点)
(2)自分の主張(意見)
(3)それが正しいという根拠(論拠)=理由や具体例 です。
■レポート・論文の構成は?
次は構成です。一般的に起承転結の構成よりも「序論-本論-結論」の構成がよいとされています。分量のメドは、こんな具合です。
「序論」:10~15%(4000字で書く場合400~600字)
「本論」:75~80%(4000字で書く場合3000~3200字)
「結論」:10~15%(4000字で書く場合400~600字)
序論でレポート・論文全体の紹介をし、結論を書くことがおすすめです。
■レポート・論文の作成手順は?
以下の手順ですすめていくことになります。
(1)テーマを決め、問いを立てる
(2)アウトラインを決める
(3)アウトラインを根拠づける情報を集める
(4)アウトラインを肉づけ、膨らませる
(5)引用・参考文献、体裁・形式を整える
(6)期限までに提出
ライティングのポイントは、テーマの選定の良さとアウトラインの膨らませ方です。
■アウトラインの膨らませ方は?
2つほど紹介しましょう。
(1)キーワード・「なぜ」によるアウトライン作成法
テーマに関するキーワードを洗い出したうえ、「なぜ」を繰り返します。
(2)多角的視点によるアウトライン作成法
要は、文書を作成するときによく使うものでアウトラインを作ります。例えば、定義・主張の信憑性、5W1Hを駆使します。特に、有効なのは比較です。問いに対する主張の賛成・反対、メリット・デメリット、あるいは時系列の比較などを使えば意外に簡単です。
後はトレーニングあるのみです。
─────────────────────────