■配属先の決定の時期は?
内定式が無事終了したら、いよいよ新人研修の計画や配属先の決定を行わなければいけません。特に、配属先の決定については、その後のOJT担当者の教育計画にも関連しますので、できるだけスケジューリングなど早めにしておきたいところです。では、その配属先はいつどのように決定されるのでしょうか。
まずは、内定者の配属先決定について、おうかがいしました。多かったのは「入社前」の2・3月ごろと、新人研修も終了する頃の「配属前」の2つのケースです。
■配属先決定の材料は? 新人の希望は通るのか?
どのように配属を決めていらっしゃるのかについては、以下のような順で回答がありました。
1.新人研修(受講中の様子など)で決める・・・38%
2.研修講師からのフィードバック・・・15%
3.本人との面談・・・15%
4.部署都合・・・15%
その他、学生時代の選考テーマや、適性検査の結果、出身地などを考慮して決定されるようですが、本人の希望通りの部署に配属されるということは、ほとんどないようです。
ビジネスパーソンであれば、組織の都合あるいは周囲から見た自分の適正に合わせて配属されるというのは当然ですが、新人の視点からすると、希望通りの部署・業務に就けないというのは、正直期待外れであったり、「自分にその業務が務まるのだろうか」という不安を持つことになったりするのかもしれません。
業務に慣れ、成功体験を積むことができれば、その不安も解消され、仕事を好きになることができると思いますが、「思ってた仕事と違う」と悶々とする時期が長いと、早期離職にもつながります。
採用面談の際に希望部署・業務を尋ねることは、よくあることです。その際、もし希望通りの部署に配属されなかった場合はどうするのか、その場合の覚悟は、といったことを、事前に新人本人とすり合わせをしておくのも、ひとつの策かもしれません。
■いずれにせよ、新人に関心を持ち、気を配ることが重要
また、配属後のフォローも大切です。今回、現場配属後、どのように新人をフォローしているかについてもお聞きしました。その結果、「フォローアップ研修を実施すること」と、人事担当者が定期的に「声かけをすること」が一番多いご意見でした。フォローアップ研修については、新人の不安を取り除くという観点、新たなスキル・視点を身につけさせるという観点、そして入社時の研修内容の忘却を防ぐ意味で実施されておるようです。
また、声かけは、面談や電話などにより、業務に慣れてきているか、職場に馴染めているかという確認の意味で行われているようです。現場での育成に社員全体が深い理解を示しているので、特に人事部門からの働きかけはしていないという企業もありました。
いずれにせよ、大切なことは「新人に関心を持ち、新人が組織に溶け込めているかの確認を怠らないようにすること」が一番のようです。
※次回もお楽しみに!
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