■応接室に通していただいたら、奥に座る?手前に座る?
応接室の席次は基本的には、出入り口から遠い方が上座、入り口に近いほうが下座、ですよね。私は素人考えで、営業はお客さま先から見れば「お客さま」なので、応接室に通していただいたとき最初から奥に座るのが、マナーなのでは?と思っていました。
でも、インソースの営業の先輩たちは、応接室に通されたとき、奥(上座)に座らず、手前(下座)に座ります。どうして最初から奥に座らず、手前に座るのでしょうか?よくわからなかったので、先輩に質問したことがあります。
■いつも謙虚に。下座にいさせてもらう。
先輩が話してくれたのは、次の通りです。
「確かに、訪問したときは、お客さま先にとっては、こちらが"お客さま"ということになる。でも、だからといってお客さま気分で奥に座るっていうのはずうずうしい。もっと謙虚にしなきゃ。いくら"お客さま"であるとはいっても、営業で来させていただいているので、下座にいさせてもらう。もしご担当者さまが『奥へどうぞ』と進めてくださったら、お言葉に甘えて上座に座らせていいただく」
その話で、納得したことがありました。確かに、当社に商品を売りにきた営業の方を応接室をお通しするとき、積極的に下座へ行こうとしてくださる方がいると、「なんて謙虚な方なんだろう」と嬉しい気持ちになります。
■【アドバイス】受付~応接室でのマナーを再確認
今回お送りしたのは、応接室の席次のお話でしたが、これだけなく、待たせていただいている間は、「おかけください」といわれる前に座らない、というのも同じことですよね。そこで、お客さま先の受付でのマナーについて再確認してみます。
1.ビルに入る前にコートは脱ぐ
2.受付(いない場合、内線電話)に行き、受付担当者に取次ぎを依頼する
「株式会社インソースの中島と申します。14時に人事部主任の高橋さまとお約束させていただいております」
3.待機
取り次いでいただいている間、「かけてお待ち下さい」と言われたら座る。待機スペースに椅子がない場合、立ったまま待機。
4.挨拶
アポをとった担当者がいらっしゃったら挨拶(椅子に座っていた場合、すぐに立ち上がる)。名刺交換は、応接室に通された後で行うので、その場では交換しない(ただし応接に通されないときはその場で名刺交換する)。
※先に応接室に通された場合も3.4.の手順と同じ
客先訪問時は、「お客さま先のルールを守ること」「自社の顔として見られていることを意識すること」、この2つを忘れなければ、たいていのことはなんとかなります。
■「お客さま先のルールを守る」
「お客さま先のルールを守る」とは、お客さまの指示を第一優先に考えること、また、「自社の顔として見られていることを意識する」とは、お客さま先のビルの近くでは、どこかでお客さまが見ているかわからないため、会社の代表として常に見られている意識を持って行動することです。具体的には以下の4つに気をつける必要があります。
1.訪問時刻に遅刻は厳禁、最低10分以上前に到着すべき
2.原則、受付担当者の指示に従う
3.壁にもたれたり、受付デスクに肘をついたりしない
4.お客さま先のビルの付近では、お客さまに関してマイナスなことは話さない
さらにレベルアップしたいのであれば、徹底的に相手のことを調べてから訪問すべきです。
1.訪問先が法人であれば、歴史・製品・サービスを徹底的に調べておく
2.前任者がいれば、訪問先の話を聞いておく
3.早く着いてしまったら、お客さまの会社案内やパンフレットを読ませてもらう
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