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CSR

「CSR」とは、Corporate Social Responsibilityの略で、「企業の社会的責任」を意味します。
近年、個人情報流出やコンプライアンス違反などの不祥事を受けて、企業の社会的責任を求める声が高まっています。昨今では、不祥事だけでなく、環境問題やジェンダー不平等などに対しても、どのような姿勢で臨んでいるかが企業の信頼度を大きく左右するようになってきました。

「環境を破壊している」「労働環境が極端に悪い」といった評判は企業のイメージを損ない、社会的な信頼失墜は組織の成長性に影響します。また、気候変動や環境資源の減少、少子高齢化など、未来を憂う材料が数多くある中、消費者は環境問題へ配慮した商品や、社会全体の課題解決につながるサービスを選ぶ傾向にあります。長期的な組織存続のために、従来のマーケティングに社会志向の概念を取り入れることが必要として注目されています。

CSRを追求し、企業としての安心感・信頼感を高めていくことでステークホルダーの満足度や信頼度が高まり、安定した経営を続けることができます。誇りを持てる企業であることは、従業員が組織に対して愛着心を持つことになり、採用時には優秀な人材確保につながります。

人事・労務担当者が注力することは、不正が起きないガバナンス(内部統制)の強化です。社内の人材に対して、コンプライアンス意識を高め、ハラスメントを防止・抑制するべく、教育を施すことが求められています。一過性のものではなく、社会的環境や人々の価値観に合わせ、意識のアップデートを継続していくことが必要です。 
また、CSRと企業理念をすり合わせ、社会への貢献を指針としたCSR活動への参加を情報発信し、企業価値を高めていくことが望ましいでしょう。

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