【研修企画の前にまず押さえる5つのポイントと構成】
研修企画の前にまず押さえる5つのポイントと構成
前回より、従業員の入れ替わりが激しいコールセンターで、数人を
集めた研修をするための講師スキルについてお送りしています。
前回は、良い研修をするために講師をするのに必要なスキルが3つ
あることをお伝えしました。具体的には、「研修企画スキル」「インスト
ラクションスキル」「コミュニケーションスキル」です。今回は、このうち
「研修企画スキル」をお伝えしていきます。
■研修実施の概要
研修を実施するときは、場当たり的に行うのではなく、以下のポイントを
押さえた上で企画するとスムーズに進みます。
1.参加対象者
・誰を対象とする研修か (年次、階層、担当業務、職種 など)
・指名か希望か
2.研修時間、実施人数
・どれぐらいの時間、どのくらいの人数で実施するのか
3.研修の趣旨
・どうしてこの研修を行うのか
・行わなければならない理由は何か
4.実施のねらい、ゴール
・研修で受講者に何を学んでもらい、結果どのような業務の
変革・改善が期待できるのか
5.目標レベル
・この研修を通じて、どういう点をどこまで改善させることを
目標とするのか
■研修の構成を考える
1.内容(構成要素)~取り上げないことを決める
研修内容を検討する際は、まずゼロベースで何が必要かを考えましょう。
限られた時間で効果的な研修を行うためには、何を取り上げ、何を取り
上げないかを決めることが重要です。詰め込みすぎると効果が半減して
しまいます。また逆に、不足していると十分な成果が得られません。
重点志向が大切ということです。
2.流れ(順番)=目次作り~理解しやすい流れを作る
内容に加え、全体の流れも重要です。「理解しやすい流れになっているか」
を確認します。
3.手法と時間を検討する(レッスンプラン)~早過ぎず・遅過ぎず
適切な進行スピード(早過ぎず・遅過ぎず)で研修を進めるために、
研修の全体、もしくはセクション毎に手法(講義や演習など)と所要時間を
検討することが大切です。概ね10分単位で固めておくと、本番で慌てずに
済みます。
次回は、演習をどのように行うか考える「演習の設計」をお送りいたします。
お楽しみに。
☆この内容は、公開講座でもお伝えしております。「研修講師養成研修」
https://www.insource.co.jp/bup/bup_sonota1.html
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方