■多面的に考える
視点が固まっていると、ものごとの一面しか捉えることができません。「多面的に考える」きっかけを質問により促すことで、新しいものの見方に気付くことができます。
例えば、「注目している観点を変えてみる」ことで、新しいものの見方を促します。
・例「組織の課題について、コスト面からよい意見が出されました。それでは、リスクという観点からはどのような課題があるでしょうか?」
また、「立場を変えてみる」という方法もあります。「自社・お客さま・ライバル」「部下・上司」など立場を変え、別な考えを促します。
・例「今は当社の立場で考えていただきましたが、お客さまの立場ならどうしょう?」
■具体的かつ分析的に考える
ぼんやりと考えているだけでは、議論は進みません。具体的かつ分析的に考えるよう促すことで、考えを掘り下げていきます。
漠然とした回答に対しては、常に「具体的には?」を問い、考えを掘り下げていく必要があります。
・例「具体的には、どのようなことがありますか?」
・例「例えば、皆さんの職場ではどのようなことが考えられますか?」
原因を考えるためには、具体的、分析的に考えることが欠かせません。
例「お客さま応対に問題があるのは分かりました。具体的にクレーム発生件数は去年、今年何件ですか?」
受講者の回答には、「なるほど」「おっしゃるとおりですね」など傾聴します。
☆来週につづく