相手がどのような状況で読むかわからないのが「E-mail」です。表情も見えないので、文面など、細心の注意を払って書く必要があります。宛先および内容については、送信前に必ずチェックする習慣をつけましょう。
今週は、ビジネスEメール作成上のポイントや留意点を学びます。
■ビジネスEメール作成上のポイント
(1)メールの宛先
メールアドレスを間違えないように、必ず複数回チェックすることが大切です。メールアドレスを記入する箇所は3通りです。
Toには相手のメールアドレスを記入し、Toの宛先以外の人にメールのコピーを送るには、Cc、Bccを使います。
以下のことに気をつけましょう。
Cc:Toで送った相手は、すべてのCc受信者のメールアドレスを見ることができるので、個人情報の取り扱いに注意が必要です。
Bcc:Toで送った相手からは、Bccの受信者のメールアドレスが見えないので、こっそり送ることができます。
(2)件名
一見して内容が分かるようにするのが基本です。日時(曜日まで書く)や用件などを20~30字で具体的に書きます。報告メールの場合も、単に「ご報告」だけでは中身が分からないので、「4月11日(金)16時お待ち合わせの件」のように、具体的に件名を書く。
(3)送信先の宛名
お客さまの社名、所属、役職、氏名を省略せずに書く。社名は、前株か後株かに注意。(株)(有)など省略記号を使わない。
(4)書き出し
時候の挨拶は省略し、まず名乗る。社外にメールを送付する場合は、メールの冒頭に、「日頃は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます」のようにご挨拶を丁寧に書く。
(5)本文
全体の分量はモニター画面におさまる程度の量にする
・1行30~35文字程度
・案件は1つが原則(2つある場合は別のメールにするのが好ましい)
・引用は最小限
・段落と段落の間は1行空ける
1行30~35文字程度、引用は最小限にし、段落と段落の間は1行空けます。全体の分量はモニター一画面におさまる程度にします。案件は1メールにつき1つが原則で、2つある場合は別のメールにするとよいでしょう。
必要であれば、以下のような項目を立てて箇条書きにまとめます。社外にメールを送付する場合、参加者の名前はフルネームで書くようにします。
・連絡・確認メールなど:「日時」「場所」「内容」「参加者(出席者)」
・営業報告:「訪問日時」「訪問先」「応対者」「訪問結果」「対応方針」 「詳細内容」
本文の最後は「以上」で締めくくるのが慣例です。
例)「以上、ご確認のほどよろしくお願いします。」など
(6)署名
会社名・所属・名前を書いた後、会社の電話番号、FAX番号、Eメールアドレス、ホームページのURLという構成にします。