●悪意のクレームは通常、恐喝的・あいまいで、執拗かつ反復的です。
いままでは主に善意のクレーム応対について説明してきました。ただし、インターネットの掲示板・ホームページでは、悪意のクレームとして対応することもあるといいましたので、金銭目的や業務妨害目的のために利用される悪意のクレームについて、まず、その見分け方についてみてみます。
悪意のクレームの特徴は、通常、恐喝的・あいまいで執拗かつ反復的です。
あるいは暴力団や右翼の関係をほのめかしたりなどしますので、事実確認の段階で容易に悪意のクレームだということがわかります。
●悪意のクレームへの対応は、筋を通し、法的手段の枠組みで対応するのが原則
では、悪意のクレームへの対応についてはどうしたら良いでしょうか。
結論を先に申し上げますと、この手の悪意のクレームは、筋を通すのが最も良いと思います。
従来、総会屋の対策同様、話し合いで妥協して穏便にすまそうという手法が主流でした。
しかし、今のような情報公開が求められ、説明責任を課されるようになった会社では、法的手段の枠組みで、公の機関を利用した紛争処理として解決するほうが簡単です。
よく、日本人は、訴訟嫌いで、極力、法的手段に訴えることを回避していますが、私の経験から言いますと、裁判所は積極的に利用すべきだと思います。
欧米方式で問題を裁判所に即座に持ち込むと、意外だということで相手が驚いてしまうからです。
刑事事件として警察がなかなか動かない場合、民事訴訟で名誉毀損による損害賠償請求などにより、裁判所に訴えること自体に効果があります。
まさか、裁判にしないだろうと相手はたかをくくっていますので、訴状が送達されるだけで驚いてしまいます。
もっとも、これにひるまないような相手でしたら、それこそ、裁判による解決を図ればよいのです。
意外に知られていませんが、弁護士なしでも民事訴訟は簡単にできます。
常識と業務知識があれば十分対応できます。
~クレームが発生する要因、対応の基本手順などを実践演習とともに学ぶ!
~お詫びだけではなく、こちら側の言い分を伝え、ご納得いただくスキルを習得!
~クレーム電話応対力を頭と体で強化していただきます!