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■今週のポイント
お客さまの納得と再発防止のために
クレームの組織対応体制をつくる。
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◇組織的なクレーム対応体制とは?
クレーム対応で目指すべき「ゴール」は、「お客さまの納得」の
先にある「クレームの再発防止」です。
そのためには、全社的に、または職場内できちんとした
クレーム対応の体制を作っておかなければなりません。
(1)業務知識やクレーム対応方法の標準化(一元化)
対応者により返答が異ならないように、業務に関する基本的な
事務の流れと知識についてはマニュアルをつくり、社内・職場内
で情報を共有するようにしましょう。
よくあるクレームとその対応策がわかれば、それをマニュアルに
載せることも有効です。
(2)役割分担の明確化
クレームで、仕事の内容について聞かれた時にも、すぐに、
正確に答えられるよう、業務の主な担当者を明確に決めて
おきましょう。ただし、窓口・電話での対応は「全員が主な
担当者」という意識が必要です。
(3)社員間の連携の強化
クレームを担当者に引き継ぐ際は、お客さまの用件もあわせて
引き継ぎ、担当者不在時に発生したクレームは、事前事後の
連絡調整を確実にしましょう。記録を丁寧にとり、2度・3度
同じことを訊くことのないようにしましょう。
(4)バックアップ体制の確立
前の項目でも話したように、同僚がクレームで困っている
場合は、すぐにフォローをしてあげる意識を全員に徹底して、
クレーム対応者が孤立しないようにしましょう。
(5)クレーム「カルテ」の作成
個々のクレームはどんなに小さいものでも、しっかりと記録し、
その情報をデータベース化して、対策を考え、再発防止に
つなげましょう。
(6)職場内会議の開催
クレームの原因究明と、その対策・回答を全員で考える場を
作りましょう。また、職場内会議は、社内で発生している
クレームの現状を広く知ってもらう場としても有効です。
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▼クレーム対応研修 ~クレーム対応対策会議【講師派遣型】(半日間)
▼クレーム対応の本『クレーム対応の基本が面白いほど身につく本』
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周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方