【基本手順】
基本手順 【4-3】
こちらの言い分を伝える際のポイントは2つ。「事実(こちらの言い分・
解決策)は小出しに伝える」ことと、「伝える順番を守る」ことです。
先週は「事実は小出しに伝える」として、事実であるからといって、
長々と語らず、相手にジャブを打つように小出しに事実を伝える
というポイントについてお話しました。
今週は、二つ目のポイント「伝える順番を守る」です。
■先に「明確にできた事実」から伝える
クレーム対応においては、「手順を守ること」が非常に大事なように、
「伝え方」ひとつをとっても同様です。
その手順とは、どのようなものかというと、先に「明確にできた事実」
から伝え、「推測や伝聞の情報」は後から伝えるというものです。
この手順にも、守らなければならない理由があります。
■事実を後から伝える理由(1)~相手との関係に角を立てないため
一つは、相手との関係に角を立てないためです。ジャブを打つように、
小出しに言い分を伝えても、明確な事実を伝えないまま、
先に「~と思います」、「~だそうです」、「たぶん、~です」といった
言い方で、根拠の曖昧な情報を伝えるだけでは意味がありません。
相手は「本当にわかっているのか?」といういらついた気持ちになり、
基本手順3までで構築した信頼関係が無駄になってしまいます。
■事実を後から伝える理由(2)~クレーム対応を長引かせないため
そしてもう一点は、クレーム対応を長引かせないためです。
明確な事実と不確かな情報をきちんと分けて説明しないと、
相手の認識が混乱してしまいます。最悪の場合、
「言った言わない」の問答になってしまい、クレーム対応が長期化
してしまいます。
こちらの言い分を伝える際のポイント「事実は小出しに伝える」ことと
「伝える順番を守る」ことを守れば、必要以上に相手を恐れず、
「勇気」をもって、解決策を提示することができます。
☆次回に続く。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方