キーワードで知る!コンサルの「眼」

 

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節電プロジェクトを通じて見えてきた現状(2)

節電プロジェクトを通じて見えてきた現状(2)

■「常識を疑う」1~賃貸オフィスは「明るすぎた」

まず、照明への電力を削減しました。「こまめに照明を消そう」では、
歯止め定着化が弱いと考え、オフィスの電球を1/3抜きました。
しかしこれでは不十分でした。

そもそも、照度基準としてJIS Z91110では、細かい作業をする事務室
では、750ルクス以上が望ましいとされています。それを満たすため、
賃貸オフィスの明るさは750ルクス以上が一般的となっている
のではないかと思います。

【事務所の照度基準(JIS Z91110) ※PDFファイルで直接開きます】
http://www.ibaraki-sanpo.jp/publicity/tool/pdf/checklist/015syoudo.pdf

一方、平成14年4月5日に厚生労働省が出した「VDT作業
(パソコンなどで実施する文書作成やプログラミングなどの作業)
における労働衛生管理のためのガイドライン」によれば、

・ディスプレイ画面上における照度は500ルクス以下
・書類上及びキーボード上における照度は300ルクス以上

と明記されており、PCで作業する環境は300ルクスで
十分とされています。

【新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の
 策定について】
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0405-4.html

つまり、オフィスでの仕事がPC作業中心になってきているのに、
それが考慮されておらず、「お仕着せ」の照度を使ってきたのです。
明るさを必要とするのではなく、考えていなかったのが現実
だと思います。

当社のオフィスでは最終的に電球を1/3にしました。
しかしながら、何の不自由も感じておりません。

■「常識を疑う」2~ほとんど使用されていない機器

企業では、福利厚生とは低下させてはならないものの一つだと
考えられています。よってごく僅かな人しか利用しないもの(例えば
冷蔵庫、ポット)でも、一度使い始めたらなかなか止めることは
できません。

弊社でも2台とも創業以来、通電しっ放しでした。この事態になり電気
を切りましたが、問題は全く生じていません。実は飲み物はコンビニ、
自販機で購入するのが、現在のオフィスの常識だったのです。
コアなユーザーは存在しなかったのが実態です。

☆来週は「数値化」についてお話します。


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