前回は、1月末に行われる「面接対策セミナー」のための壮絶な申し込みバトルをお届けしました。募集人数300人になんとか滑り込み、喜んだのも束の間。今回はそのセミナー初日に起きた衝撃の体験をお送りします。(笑)
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■青天の霹靂
セミナー初日。大講堂に集められた私たちは、まずオリエンテーションを受けました。このセミナーを取り仕切る、就職部の方からの話があるとのこと。オリエンテーションと聞くと、大まかな流れを説明されて、「それではみなさん、最後まで頑張ってください!」という励ましの言葉をいただけるものだと思いませんか?
サプライ~ズ。まさに「驚き」です。
突然、真っ黒に日焼けした体育会系の男性が壇上に現れたかと思うと、「本日、日経新聞を読んでこなかった者、起立!!」(ひぇ~ なんじゃこりゃ~)←松田優作風
読んでこなかった私は、立ち上がりました。すると、その体育会は、「諸君は、本当に就職活動をする気があるのかね?新聞も読まずにこの場にいるとはいい度胸だな。セミナーを受講できるから大丈夫だと少しでも安心した者、受ける資格はない!即刻退場しろ!」講堂中に響き渡る、体育会の声。静まり返る学生たち。
すると体育会は、前列に着席している学生を指し、「君は読んできたんだね。本日の日経新聞の第一面!どんな記事が載っていたか述べなさい。」指名された学生は、スラスラっと答えました。「いいか、起立している諸君たち。今この時期に、これだけの差がついているという現実を知りなさい。大体、こういう時に後方の席に座っているようではダメだぞ!」
"青天の霹靂"とは、こういうことを言うんだなと思いました。想定のだい~ぶ範囲外です。
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■自分の将来
その後クラス割りと、担当の講師の発表がありました。体育会の「解散!」という大声と共に大講堂を後にし、各クラスの部屋へと向かいましたが・・・。
まるで二日酔いのように、胸がムカムカ、モヤモヤっとしてなんとも気分が悪い。せっかく今日から頑張るぞ!と気合を入れてきたのに、出鼻をくじかれたこの状況。全てのやる気を吸い取った、スポンジ男体育会。
でも、胸のモヤモヤの本当の原因、それは・・・「すでに差をつけられたという焦り、セミナーに申し込めただけで安心していた自分の甘さを、体育会に見透かされていたから」だったのです。
私が人気講座の受講券を獲得して、ホッと一息ついている間に、ライバルたちは気を抜くことなく、社会人になるための準備を着々と進めていたのです。私のやる気は表面的なもので、根本が伴っていなかった。セミナーに出られることで、他の人に差を付けることができたと内心安心していたんだ、と気がついたのです。
あ~、とんだ勘違い。
やる気とか焦りとか、そんなものはもうどうでもいい。本当に自分が、来年から社会人としてやっていけるのか、とても不安になってきました。働いて、お給料をもらって、自分の力で生活をする。実家ではない私は、自分で稼いで生きていかなければならない。一社会人として、経済的に自立しなければならないのです。
不本意ながら(笑)、体育会のおかげで、「就職はいったい何のために、誰のためにするのか?」立ち止まって考えさせられました。面接の先にある、自分の将来。まず社会に踏み出す最初の一歩である就職。まだ自分が自分の将来に、ちゃんと向き合っていないことにようやく気がついた、去年の1月でした。
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こうして衝撃の幕開けとなった面接対策セミナー。この後北村はどうなってしまうのか!?気になりますね~(笑)
次回は「恐怖の女講師!面接対策セミナー2」をお送りします!どんな女の人なんだ!!?乞うご期待~♪
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方