就職活動の面接スキルを磨くための就職活動経験者らの声から生まれた『就職面接・小虎の巻』面接の悩みを、HOW TO、経験談、質問形式など、インソース社員の経験からピックアップしたものを、さまざまな形でお届けいたします!
今週から4週にわたり、一次面接から最終面接までの、選考のポイントを、Q&A方式でお送りいたします。今日は第5回目、「二次面接の目的」です。
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【お悩み】
私の強みは、1年間の留学経験とTOEIC950点の英語力です。一次面接はほとんど落ちたことがありませんが、最終面接までたどり着くことができません。留学の経験と英語力では、内定は勝ち取れないのでしょうか?
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【回答】
留学経験や語学力、またはサークルでの活動、アルバイトなど、自分の持つ経験をアピールする学生はたくさんいます。
それ自体は決して間違いではありませんが、スキルや経験だけでは二次面接以降は突破できません。
では何をアピールするのか、面接官は二次面接以降何を聞きたいのか、今回はお話します。
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(1)経験そのものを伝えるだけでは意味がない
自己アピールのポイントは、実は経験そのものではありません。自己アピールでは、自分の強みを実証するための道具として、経験をアピールするのが鉄則です。
ただ「私はサークルの幹事長を努めていました」と言っても、そのような学生は山ほどいます。
自分ではすごい経験だと思ったことでも、社会人からしてみれば、「学生レベル」を超えることはできません。
それよりは「私はチームをまとめるのが得意です。なぜならばサークルの幹事長を努めていたときに~」と、経験を自分の強みの証として伝えましょう。
そうすれば根拠のある自己アピールと受け取られます。
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(2)経験から何を学んだかを伝える
経験は、自分がもとから持っていた強みを実証する以外にも、そこから何を得たのか、自分自身の成長をアピールする際にも有効に使えます。
たとえ失敗例でも、そこから自分には何が足りないのか、今後はどうするべきなのか、を導き出し、説明することができれば、大げさなエピソードでもなくても高く評価されます。
ですから、留学したという事実ではなく、留学のときにどのような成功、失敗があり、自分がそれまでとどのように変わってきたのか、変わる努力をしてきたのか、をアピールしましょう。
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(3)アピールする能力が企業の求めるものとずれていないか考える
人気企業では、「TOEIC~点以上でないと話にならない」という話を聞くこともあり、中には、「語学力はどの会社でも評価される能力だ」と思い込んでいる学生もいます。
しかし企業で必要とされる能力は語学力だけではありません。ましてや、通常業務で外国語を使わない仕事ならば、「TOIEC900点です」といったところで、「この学生は本当にうちに入りたいのだろうか?本気でうちの仕事をやる気なのだろうか?」と訝しがられる関の山です。
たとえ学生時代にもっとも打ち込んだことが英語の学習であったとしても、企業によってはアピールするポイントを変えた方が懸命な場合があります。
むしろ、「日々地道な学習を続けることで、粘り強さが身に付きました」など、(2)で述べたように、付随する経験から得た別の能力をアピールする方が効果的です。
自分のアピールしたい能力が、志望企業の求める能力と合致するか、よく考えた上で、自己PRをしましょう。
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(4)ビジネスに活かせる能力が複数備わっているか
一次面接では、基本的なマナーや、コミュニケーション力を見ますが、二次面接では一次面接で得た以上の情報を、面接官は知りたがっています。それは、一次面接で見せた以外の引き出しを探しているということです。
「新しいことに挑戦することが好き」という情報だけでは、「仕事をまっとうできるのか?」「地味な仕事でもできるか?」など、面接官は疑問を感じます。
二次面接では、挑戦を恐れない勇気に加え、地道な努力ができるか、物事を多面的に捉えられるか、様々な側面から学生を観察します。
なぜならば、ビジネスで必要とされるのはひとつの秀でた能力ではなく、様々な物事に対応できる、総合力だからです。
ただ向上心が強いだけでも、粘り強いだけでも、結果を出すことはできません。
ビジネスパーソンとして会社に貢献できる資質があるのか、二次面接ではより深く見られていると思いましょう。
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