【インソース採用担当者が語る!】
インソース採用担当者が語る! 【その2】
■はじめまして、澤田です。夏採用・秋採用についてお話します
こんにちは、インソースの澤田です。
私はこれまで採用のプロとして様々な企業の採用活動を支援してきました。現在は人事評価・人材教育のプロとして様々な企業のご支援をするとともに当社の採用担当者も兼任しています。
これまでの経験を踏まえ、「採用担当者の本音」をご紹介しながら皆様の疑問にお答えしていきます。
今回のテーマは、「夏採用・秋採用の事実」です。現在就職活動中の方、今後も継続して就職活動を行おうとしている方は是非参考にしてください。
■夏・秋採用の採用基準は「厳しい」
前々回、弊社新人の小幡も述べておりましたように、そもそも企業が夏採用・秋採用を実施するのは、海外の大学に在学中の学生、公務員志望者、資格試験組などの、これまで就職活動を行ってきていない学生を積極的に採用するため。実は多くの企業が当初から年間計画として夏採用・秋採用を実施することを計画しているのが実態です。当然のことながら上記に該当しない学生についても「いい人がいれば採用したい」というのが企業の本音ですが、
・春採用(一般的には1~5月頃までの採用活動)に比べ、断然採用枠が少ない
・上記のような新たなライバルが出現する
・今年は春採用で一定の内定が出せている企業が多い
という事実を鑑みると、夏・秋採用の採用基準は春採用と同等もしくはより厳しいと言っても過言ではありません。この数少ないチャンスをものにできるかどうかは、相当心して臨まなければならないというのが現実です。
■夏・秋採用で採用担当者が見ていること
そんな厳しい夏・秋採用において、満足のいく就職活動を進めるために重要なポイントは3つあります。
今回はその1つ目「課題の認識」について説明します。
採用担当者が夏・秋採用で面接をするときに、必ずといっていいほど
「いつ頃から就職活動を始めたのか?当初はどういった業界や企業を応募していたのか?今はどのような業界や企業を応募しているのか?」
「これまでどのような就職活動をしていたのか?結果どうだったのか?今後どのように就職活動をするのか?」
といった質問をします。
この質問を通して採用担当者が見抜きたいことは、どんな業界を回っていたのか、今どんな業界を回っているのか?ではありません。上記のような質問に対してバカ正直に、「去年の●月から就職活動をはじめ、○業界をまわっていて、今は▲業界をまわろうと思っています」だなんて素直に回答してしまっては、「この学生は学習能力が低い」と判断されます。
そもそも採用担当者がこの時期の就職活動生に対して知りたいことの本音は
「他の学生が就職活動を終えている中で、現在も就職活動している」
⇒つまり就職活動で何かしら『失敗』している
⇒失敗していることは問題ではない(誰でも失敗するもの)
⇒その失敗が何だったのかを認識できているか?学習能力はあるか?
ということです。敢えて強調しますが、「失敗しているから駄目だ」と思っている採用担当者はいません。そういった失敗経験から何を学んでいるのか?そういった日常経験からの学習する能力や意欲があるかを知りたいというのが採用担当者の本音なのです。
■春採用の失敗をしっかり糧にできているか
面接で的確に採用担当者の知りたいことに答えるためにも、そして何よりも限られたチャンスを確実にものにするためにもできる限り早い段階で一度これまでの就職活動を振り返り、「何ができて、何ができていなかったのか?」をきちんと把握する時間を設けることが必要です。
たとえば、
・業界選択は適正だったか?
⇒イメージだけで業界を選択していなかったか?
⇒業界の選定は事業内容・職種・商品・働き方など幅広い視点で比較した上で選択していたか?
⇒「やりたいこと」ではなく「自分の強みが活かせること」を軸に業界を選択していたか?
・企業の研究は適切に行えていたか?
⇒業界内での位置づけは把握していたか?
⇒企業の歩みを理解していたか?
⇒企業の強み・弱みは理解していたか?(競合他社との違いは理解していたか?)
・自己分析は綿密に行えていたか?
⇒自分の強みは複数把握していたか?
⇒企業に合わせてPRする強みを選択していたか?(どこに対しても同じことを言っていなかったか?)
⇒自分の価値判断基準(何が好きで、何が嫌いか)は明確になっていたか?
・選考への取り組み方は正しかったか?
⇒選考で自分の事ばかり説明していなかったか?(自分がどれだけ役にたつ人間かをアピールしていたか?)
⇒選考前の準備は万全だったか?
⇒選考前に十分練習をして臨んだか?
などの視点から自分の就職活動を振り返り、課題を明確にしてから夏・秋採用に臨むことをお勧めします。
☆次回もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方