「『こんなときどうする?』:難しい状況下のコミュニケーショ
ン」の新シリーズは、以下のような内容でお送りしていきます。
(1)エピソード
~その回毎のテーマに関連する、具体的なビジネスの現場での
悩みをご紹介する部分です。ノンフィクションです。
(2)解決策
~コミュニケーションに関する悩みを解決するための方法を具
体的に解説いたします。
(3)トレーニング方法
~さらに、テーマに沿ったコミュニケーションスキルをアップ
するために必要な事柄を解説します。
このような構成で、しばらく連載を続けますので、よろしく
お願いいたします!
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■エピソード
私はあがり症で、人前で話すのが不得意です。話に自信がないの
で言葉や語尾をにごしてしまいます。聞き手に分かりづらいと思
われていると感じます。
このような印象を抱かれると、話の内容が正しくても、なかなか
信頼して頂けません。大勢の人の前で話すのも苦手です。すぐ顔
が赤くなって、緊張が表情に出てしまいますし、頭が真っ白にな
って、話の内容がまとまりません。どうすればよいのでしょうか。
(シャイな営業担当者)
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■解決策~5つのテクニック
(1)開き直る
自信がないこと、緊張していることを認めてしまいましょう。
「こんな状況、初めてなので緊張しています」と照れながら言え
ば気持ちも楽になりますし、相手は「緊張している」ことを前提
として好意的に聞いてくれるでしょう。
(2)現在の能力で冷静に戦う
経験不足のために、はっきり言い切れない場合もあります。その
際は、「正確なことは、後ほど責任をもって調べてご報告します
」と自信を持って言えばいいだけです。そして後からしっかり勉
強してフォローします。私にはこれが一番の特効薬でした。
(3)短く区切る
「~です。」を多用しましょう。自分にとってちょっと短い文章
だと思うくらいがちょうど良いです。細かく「~です。」と言っ
ていると、歯切れ良く聞こえるようです。
(4)「この人」に伝えようと思う
相手が複数でも、その都度1人しかいないと思って話してみます。
複数の人の注目を浴びていると思うと緊張しますが、一人一人に
話しかけるつもりで相手を見ると気楽です。実際、全員がこちら
を見ていることは案外少ないものです。資料に集中しているかも
しれませんし、ぼんやりしているかもしれません。その中でも一
生懸命こちらを見て聞いてくれている人を探し、話したいことを
その人に伝えるつもりで話しましょう。
(5)頭の中は冷静に
話をしていてまとまらなくなったら、心と頭を分離させるよう心
がけます。心が緊張してアップアップしている状態に頭まで同調
させてはいけません。頭の中はきりっとフル回転させるのです。
話す方法や形式よりも伝えたい内容を先に考えると、割と気楽に
話せます。
■「この人に伝えよう」トレーニング~大勢の前であがらない練習
1.特定の人を見ます。
2.その人にだけ話すようにします。
3.はずはその方に合わせたペースで話します。場合によっては、
その相手に全力でうなずいて頂きます。こうすると楽に話せます。
4.慣れてくると、相手がうなずかなくても話せるようになりま
す。
(つづく)
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方