【やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α 【場面64】】
やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α 【場面64】
ビジネスコミュニケーションにおける「やりすぎ」とは、何を伝えるにしても、常に「相手をよい気持ちにさせる」ことです。よってコミュニケーションをとる相手のタイプ、状況によって、注意すべきポイントも変えていかなければいけません。
【大前提】
対 お客さま:常に相手をたてて恥をかかせない/指摘しない
対 上司:何を言われてもムッとせず、素直に受け止める
対 同僚:後輩:公私混同をしない
このシリーズでは、いろいろなシーン別に、レベルに合わせた動き方をお教えいたします。自分がどこまでできているか確認してみてください。自分は周りより頑張る必要があると思う人は、周りより気をつけるべきことも多いものです。
■今日のテーマ
会話のきっかけのマナー~さりげなく業界に通じているそぶりをみせる
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レベル1:ビジネスパーソンとして気をつけるべき事項(当たり前)
レベル2:普通より頑張る必要があると思う人が気をつけるべき事項
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レベル1
(1)名刺交換をきっかけに相手の部署内の担当業務や相手先の支店に関する話題を向ける
(2)天気や気候など誰にでも共有できる話をする
(3)日経平均から一般的な景気感について話を振る
レベル2
(1)商品・サービスを1つ挙げ「あの○○が素晴らしいですね」と具体的にほめる
【例】
「いつも御社の製品を愛用させて頂いております。御社のものは、○○が素晴らしいですね。あの○○さは感動モノですよね。」
「御社の受付の方の対応、最高ですね。あの感じの良さはなかなか出せないですよね。こんな100点満点の対応をして頂いたのは久しぶりです。」
(2)お客さま先の特定の業務について共感を示す
【例】
「○○の部署の方は2月ごろが一番お忙しいですからね」
「△△担当の方は、お客さま対応も事務対応も、両方に対応しないといけないので大変ですよね」
(3)3人称のあいづちで同業界のお客さまが多いことをさりげなく伝える
【例】
「同じことを他社のご担当の方もおっしゃってましたね」
「○○のお話は他のお客さま先でもよくききますね」
■解説
まずは、お客さまにお話をしていただけるように話題をふることが重要です。また、普段から新聞やニュースをチェックし、天気の話や誰でも共有できるような時事ネタを常に用意しておくべきです。
さらに上級を目指すのであれば、お客さまをほめる言葉を用います。どんな小さなことも、あえて口に出して直接伝えることが肝心です。また、お客さまの特定業務に共感を示すことも重要です。お客さまの業務について1つの業務のことしか知らなくても、深い共感を示すことができれば、相手はこちらのことを「よくわかっている人だ」と思ってくれます。さらに、同業界のお客さまが多いことも伝えます。どのお客さまも幅広い情報を持っている人より、自分のマーケットに関して多くの情報源を持っている人のことを頼りにしてくれます。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方