■ご担当者さまと内定者、双方の不安を解消する内定者教育
内定者にとって、入社までの期間は、つらかった就職活動からようやく解放された至福の(?)ひと時です。同時に、今までの緊張感がすっかり緩んでしまい、ついつい羽目を外してしまいがちです。
今回、実施したアンケートの中では、「入社式での新人のマナーの悪さ」を課題として挙げられた方もおり、社会人としての意識を、少しでも学生の間に醸成して欲しいと期待されているようです。あるいは、業務に必要な資格の取得や、企業理念の理解を、入社前にしておいて欲しいというご要望をお持ちのようです。
学生にとっても、内定式や入社式までの期間、企業から何のアクションもないと、「本当にあの会社に入社していいんだろうか」「何か勉強しておかないとまずいのではないか」と不安になってしまうものです。
そんなご担当者さまと内定者、双方の不安を解消するためのひとつの手段が、内定者教育ではないかとインソースでは考えます。
■多くのご担当者さまも内定者教育の必要性を感じていらっしゃいます
実際、「内定者に教育を施すべきと思いますか」。この質問には、約8割の方が「はい」とお答えになっています。
具体的なご意見としては、
・最低限のマナーは知っておいて欲しい(入社後の育成がスムーズになる)
・入社までの時間を有効に使い、何かを学ぼうという意欲を持って欲しい
・何もしないと、逆に内定者が不安になるのではないか
とお考えのようです。
では、具体的にどのような時期からどんな内容で内定者教育を行っていらっしゃるのでしょうか。
内定者研修として行われるものは、10月の内定式を契機として実施されているところが多く、その内容としては大きく分けると、
1.研修・・・25%
2.懇親会・・・25%、
3.面談・・・16%
の順に、以下「課題図書を読ませ、レポートを提出してもらう」「業務に関係する資格試験の受験を義務づけ」と続きました。
懇親会については、内定式前の実施も多く、「まずはお互いを知り、信頼関係を築く」ことを重視されているようです。飲み会や、先輩社員との面談などが中心ですが、ある企業では、その企業が提供するサービスを実際に利用し、その感想を述べ合う場を設けていらっしゃるところもありました。
また、専門的な研修は、通信教育やeラーニングを利用されている企業も多いようです。語学や財務、法務を学ばせるほか、前述の課題図書の配布とレポート提出を、通信教育で実施されているところも多くありました。
■1度で2度おいしい、内定者教育の方法もあります
内定者教育の大きな目的のひとつが、彼らの不安の払拭なのですが、これについて興味深いご回答がありました。「レポートの内容に表れる内定者の不安について、コメントなどを通じてフィードバックし、払拭する」というものです。
不安を抱えた内定者のフォローは、通常懇親会などの場で行われるものですが、このような方法であれば、内定者への教育と不安払拭を同時に行え、まさに一石二鳥ですね。
そのほか、内定者に自分自身を紹介するペーパーを書いてもらうという課題もありました。先輩社員の参考として非常に有効であるようです。内定者を教育するということだけでなく、受け入れる側の心づもりや具体的な準備に役立ちそうです。
以上、今回は内定者研修について各社さまの意識や実施例をご紹介してまいりました。ご参考になりましたら幸いです。
※次回もお楽しみに!
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