前回、「上手く質問できない」の解決策として、「タイミングは自分から作る」をお伝えしました。「質問」というところで、もう1つ「一度、聞いたことは二度質問してはいけない」とよく指導されることについて、言葉を間違って受け止めないように、お伝えしています。
■わかるまで何度でも質問する
「一度、聞いたことは二度質問してはいけない」と新人研修の際にも、職場の上司・先輩にも指導を受けたと思います。
しかし、この指導の目的を間違って受け止めてしまうと、自分の成長速度が鈍化してしまいます。この指導の真意は、「上司・先輩の手間は最小限におさえないといけない」ということです。つまりは、「忘れてしまったので、もう一度教えてください」というようなことがあってはいけないという意味です。
一度聞いたくらいで理解できるほど仕事は簡単ではありません。わかったふりをして勝手に進めるより、理解できるまで何度も質問した方が、結局、業務効率は高まるものです。
■メモをしっかり取る
理解できるまで、何度も質問することが重要と言っても、当然その質問回数を1回でも少なくするための工夫が、質問する側には求められます。そのための最も簡単な工夫がメモをとることです。
仕事を教わった後、「質問はない?」と訊かれても、たいていすぐに質問は思い浮かびません。よって、質問は、手元にとったメモを再構成しながら考えるのが良いです。メモをしっかり取っていれば、何を質問すべきかを、後からまとめて質問することができます。
☆次回につづく
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方