【ケーススタディ】整理整頓ができていない場合
私は仕事の基本は整理整頓にあると考えています。すっきりした職場こそ仕事をする場だと認識しています。ところが、今年の新人は散らかっていることが気にならないようで、いつもごちゃごちゃの机の上、開きっぱなしの棚、あふれているゴミ箱など、黙って見ていられる状況ではありません。片づけを指示しますが、一時綺麗になったように見えても、次の日にはまた散らかっています。どうしたらよいでしょうか?
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■整理整頓に関する「考えの軸」を作る
整理整頓できない部下は、「自分の周りは散らかっていない」と考えているのが一般的です。
加えて多くの場合、「自分のデスク周りのものは自分のもの(だから自分の好きなようにしていい)」「デスク以外の部分は会社のもの(だから自分がきれいにしなくてもよい)」と思っています。
そのため、まずは会社にあるものは、たとえ1枚のコピー用紙でも会社のものであることを伝え、社員として勤務している以上、いつも美しい状態に保つ必要があることを理解させなければなりません。
■仕事の動線を理解させる
その上で、仕事の動線を考えて、「取り出しやすい」「しまいやすい」をポイントに整理していきます。散らかすのが好きな部下は、片付けのイロハを根本的に分っていないことが多いですから、最初は、「整理整頓のお手本」である上司も手伝ってあげるとよいでしょう。
すっきり片付いた光景を写真にとり、「あるべき姿マニュアル」にしておくと、また乱れてきた時に参考になります。
■上司自ら率先する
上司自身の机が整理整頓できていなかったり、落ちているゴミを自分で拾わず、部下に拾わせないこと。日頃から上司自らが率先してごみを積極的に拾うようにすると、部下も自然と自分で掃除するようになります。
また、掃除当番を設定することで、定期的に整理整頓をする習慣を身に付けさせることができます。
■ポイント解説
整理整頓が自然にできる環境になるとヒューマンエラー(ケアレスミス)が回避できるという素晴らしい効果があります。その考えの軸を徹底させましょう。
☆来週もお楽しみに!