セールスプレゼンテーションにおいて最も大切な事は、当然ですが話す中身です。
ビジュアル的に美しい資料である必要は全くなく、必要十分な中身になっていればそれで充分です。つい、技巧に走ってしまいがちですが、それは時間の無駄と考えましょう。
《相手の大切にしているものを自分も大切にする》
企業・組織には、それぞれ考え方の流れというものがあります。社風、風土といってもよいかと思います。相手にとって何が一番大切か、それを知らずに、感じずには何かを売るなんてことはできません。コスト削減、収益がある、リスクがない・・・など、どれを重視するかは、それぞれの企業、組織で異なります。相手が大切にしているものを自分も大切にすること。そして、それに沿った形で説明すること。すべてのセールスはそこから始まります。
《収益性を具体的な数字で提示する》
少なくとも、自社の製品、サービスを導入することで、顧客にとって、利益が上がる事が説明できなければなりません。それも、具体的な数字で表現するのがベストです。
例えば、ある会社にシステム開発提案を行う場合を考えてみましょう。
「システム開発投資で5億円の投資が必要になりますが、3年間で10億円以上の収益効果が見込まれます」
というためには。当然、根拠となるデータを調査しておくべきですね。この部分が不明確では、いくら最新のITであっても、 他社より安くても、たとえタダでも、採用されることは難しいでしょう。
《技術ではなく、観点の上で "something new" が必要》
「Something Newがあること」とは、新しい「技術」が含まれていることではなく、まだ世の中に普及していない新しい「考え方」「使い方」「組み合わせ」などが含まれているかということを意味します。顧客が膝を叩くような、顧客や世の中にとっての新しい「観点」です。
たとえば、ITを活用した「文房具の通販事業」は、その当時では非常に新しいものでした。「ありそうでない」「ありえない」事を安く、早くできる様にする事を「ソリューション」と呼ぶと私は考えております。この部分が明確であると、プレゼンテーションとしては華やかでわかりやすいものとなりますね。
着想は難しいものではないので、自然に考えてみてください。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方