《第4回》周囲の力を活かしてトップセールスになる
インソース講師・福島晴夫氏インタビュー【4】
《第4回》周囲の力を活かしてトップセールスになる
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トップセールスに必要な力は個人より周囲
そして最終段階。「トップセールスと私との差はどこにあるのか」、それをみつけるために、まずはそのトップセールスの先輩を観察することからはじめました。
彼はいつも、社長や講師を帯同してお客さま先に行くなど、組織的なセールスをしていました。それに比べ、私は工夫は凝らしつつも、個人の力で営業をしていました。
彼は「私の力では無理なので、是非、社長のお力を貸してください」という具合に、組織の力というものを常に使っていました。表面だけ見ていると、一見ゴマすり男のように見えました。
私は、社長に頼らず「自分の力だけで決める」という、力自慢のセールスマンでした。
ところが、ふとしたときにその力自慢をやめ、周りの力を利用するようになったころに、売上が1億を超えました。
ビジネスに活きた「質問力」と「関係構築力」
警察官時代にさまざまな経験をしましたが、その後のビジネスで特に役に立ったのは「質問力」です。警察官の職務質問は質問を投げかけながら相手が隠していることを聞き出しますが、これは営業に活きましたね。
また、よく言われることですが、初回面談で必要なことは「この営業マンとは継続的に意見交換してもいいな」と思われる最低限の信頼関係を作ることです。信頼関係さえできれば、相手はいくらでも話してくれるようになります。しかしこれができていないと、聞きにくいことを質問した時に答えてもらえません。「なんで君にそんなことを教えなければならないのか、あつかましいよ」といった具合です。
このような的確な質問力や信頼関係の作り方というものは、警察官時代の経験が非常に役に立ったと思います。