【内気営業「中島」のマル秘営業テクニック】
内気営業「中島」のマル秘営業テクニック 【5】
■訪問する前、考える内容は3点
訪問のときは、既存先・新規先に関わらず、いつも心配です。会社を出
てからお客様先に着くまで、必死に話す内容を考えています。
考える内容は下記3点のみです。
1.訪問の目的(ゴール)を確認
2.自分が相手に伝えたいことを考える
3.始めに話すことを考える
■1.訪問の目的(ゴール)を確認
あれもこれもと準備をし、引き出しを多く用意していくと、訪問の主旨が
よく わからなくなってしまいます。お客様に話している目的はこれ(例:
新入社員研修の振り返り)で、自分自身のゴールはこれ(例:OJT研修
の提案機会を いただく)、というように整理をすることが大切です。
■2.自分が相手に伝えたいことを考える
今回、個人的に伝えたいことを決め、一言で言えるようにします。例え
ばOJT研修がテーマになるのであればまず、「私が考えるOJT研修の
良さって何だっけ」と考えます。
・「後輩とのコミュニケーションを教えるOJT研修は多いけど、何を教
えたらいいかの考え方を教えるOJT研修は少ないとよく聞きます」
・「OJT担当者は忙しいなか、後輩の面倒を見なくてはならず、大変
ですよね。なので、当社の研修は『教え方のプロデュース』といって、
他の方に依頼をして皆で育てていくやり方をご提案しています」
・「ケーススタディは御社でよくある内容をお選びいただくことができ
ます。ケーススタディの種類が多いので、選び放題です!」・・・など。
色々考えていけばいくほど、言葉がパッと出るようになるので有効で
す。ここ で種類が出ないときは、危機感を覚え、訪問前に電話で先
輩に確認するということもごくたまにあります。
■3.始めに話すことを考える
これは必須です。これをあらかじめ考えておかずに訪問して、ぎこち
ない始まり方となってしまったことがしばしばあります。始めの一言で、
話がスムーズになるかどうかが決まります。
「本日はお時間を頂戴し、ありがとうございます」
「先日はありがとうございました」
が無難ではありますが、その後お互い「・・・・・・」にならないように、会
話の3つ先くらいまで想定しておくと良いです。
先輩が同行してくださるときは、上記1と2については、「こういうことで
良いですよね?」と確認しておくと良いです。先輩のほうが視野が広い
ので、加えたほうが良いこと等教えてくれ、勉強になります。
■舟橋からのコメント
中島さんと同行訪問すると、商談の練習相手をさせられます。熱心に努
力しています。
(徐々には進歩しているのですが、まあ、味のあるトークですね(笑))
ですが、実際の商談の場では、用意した3つの話題を越えて、4番目、
5番目に想定外の話題が出るとやはり苦労しています。そんな時には
やはり、「・・・・・・」になってしまいます。
しかし、お客様の反応はそう悪くありません。中島さんの一生懸命さに
対し、お客様は信頼感を持っています。お客様から人として信頼しても
らっている場合には、トークが上手でなくても、ぜんぜんOKです。お客
様は気持ちよく待ってくれます。あわてなくて良いのです。実際、読者の
皆様がお店で商品を購入する時、店員さんの話がうまいから買います
か?やっぱり、なんらかの形でお店の一生懸命さが伝わった時に購入
するのではないでしょうか。
トークの進歩はゆっくりで問題ありません。熱意を伝え、人として信頼さ
れることを目指しましょう。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方