■仕事の管理とは何か?~正しい仕事の進め方とPDCA
「管理」とは、何を進めるかを「示し」、部下に「実行させる」ことです。
具体的に、仕事を管理する上で、リーダーに求められる役割としては、
(1)組織目標、課題を踏まえ、仕事に適切な目的を与える
(2)目標にしたがって、仕事の正しい進め方を計画し、部下に指示する
(3)仕事が計画通り進んでいるかを管理する
ということが主に求められています。
ところが、この当たり前のことを実際に行うのは簡単ではありません。
なぜでしょう?
それは、「別にやらなくとも仕事は進む」からです。
(1)ですが、部門・部署には「自明な」目的・目標があります(与えられています)。改めて目標を設定したり、課題を見つけたりしなくとも、仕事は部下ががんばりますので一応は進みます。
(2)も同様で、これもわざわざ計画や指示しなくても、部下が勝手にがんばりますので一応は進みます。
(3)もまた同様で、通常であれば結果は数字などで見えます。
管理とは、上記のそれぞれにおいて、本来あるべき姿からのズレやブレが生じていないかを逐一確認することです。ズレ・ブレを解消することで、部下そして部署全体のパフォーマンスが向上します。
レッセフェール(自由放任主義)ではパフォーマンスは伸びなかったり、縮小してしまいます。これは、自分と部下のビジネスキャリアにおいても同様のことが言えると思います。
■仕事の管理=PDCA
PDCAとは、Plan-Do-Check-Actionのサイクルのことを言います。
計画(Plan)を立てて進むべき方向を決め、計画を実行(Do)しながら、同時によりよい方向に進んでいるか評価・検証(Check)し、問題があればその都度解決して、改善行動(Action)を取る。
この一連のサイクルを繰り返すことで、仕事の改善や改革が可能になるものです。
どのプロセスが欠けても、よりよい仕事には繋がりません。また、1回やれば終わりというのではなく、PDCAをまわし続けることで、人なり現場なりがどんどん成長・深化します。
※来週は、「PDCAサイクル」に基づいた仕事の進め方について、具体的に見ていきたいと思います。