誰しも、前向きに、楽しく働きたいと思っています。そんな職場環境を実現できるか否かは、課長の力量、度量にかかっています。
■メンバーのモチベーションの状態に敏感になる
課長の仕事は、部下を動機づけ、パフォーマンスを最大化することです。そもそもモチベーションの高いメンバーが揃っている職場に着任したならば問題ありませんが、そうでないこともあります。
モチベーションの高低は「空気」で分かるものですが、以下のような現象として表出することもあります。該当があれば要注意です。
1.トラブルが頻発する。
また、それに対する反省や改善意識が見えない。
2.コミュニケーションが希薄。挨拶がない。他人に無関心。
3.オフィス、デスクが汚い。
■部下のモチベーション低下を防ぐ方法
会社に限りませんが、人は「他者の役に立ち、そのことが当の他者から認められる」ことによって、自らの存在意義を認識することができます。これを実現することによって、人のモチベーションは高まります。このことを、課長の視点から考えてみます。
・「他者の役に立ち、」...「これやってくれたら嬉しいな」と思える仕事を
部下に依頼すること。担当業務を延々と黙々と
こなすだけではモチベーションは上がりません。
・「当の他者から認められる」...「ありがとう」と直接伝えること。
(評価を伝えること)
■大切なのは、自分が動くこと
自分が動いて改善を行うことです。例えば人員不足による慢性的な残業が問題であるならば、人員補充を上司、人事に掛け合う、業務フローや手順を見直す、あるいは一緒になって手伝うということも可能です。要は「課長は何とかしてくれようとしている」ということです。
特定の人物間の関係が悪いのであれば、せめて自分とは腹を割って話してもらえるように関係を構築することです。これが解決の糸口になります。