最近「階層別研修」のお問合せが増えています。業務遂行の中核者として仕事を主導する一方で、社内のフォローが手薄になりがちなのが「中堅社員」です。
1年目の新人研修、3年目でエンゲイジメントの向上を目的とした研修、その次は、管理職の昇格前研修......という組織も少なくありません。
そこで、次世代のマネージャー登用に "あと一歩が足りない" と感じる中堅社員を、9つのタイプに分けてご紹介し、タイプ別におすすめ研修をご紹介します。スキルにもマインドにも個人差が大きい中堅社員だからこそ、一人ひとりに合った研修のご受講をおすすめいたします。
◆あなたの組織の中堅社員はどのタイプ?
◆9つのタイプ別おすすめ研修
1.属人化タイプ
実務遂行者として、部署の中でも「●●さんに聞けば教えてくれる!」という頼れる存在です。一方で、「●●さんにしか分からない(できない)」業務もあるのが【属人化タイプ】の特徴です。自分の持っているノウハウやスキルを積極的に周囲に共有することがチーム活性化のカギとなります。
<おすすめ研修>
・マニュアル作成研修~改善・合理化を促す業務マニュアルの作り方
・ナレッジマネジメント研修~暗黙知を伝承する
・業務フロー作成研修
・ビジネス活用のためのRPA研修/WinActor®研修
2.基礎力低迷タイプ
中堅社員のお悩みとしてよく挙がるのが「業務量の多さ」です。加えて、中堅社員には自分だけでなくチーム単位での進捗管理や後輩指導が求められます。効率的な仕事の進め方に課題を持つのが【基礎力低迷タイプ】です。リーダーとしての視野を広げながら、改めて仕事の進め方を見直すとことが、チーム活性化のカギです。
<おすすめ研修>
・中堅社員研修 ~中堅社員の仕事の進め方編(2日間)
・タイムマネジメント研修~仕事を効率的に進めるための時間管理を学ぶ
・リーダーシップ研修~意識改革し、部下、後輩を牽引するリーダーとなる
3.若手延長戦タイプ
指示した業務は問題なく遂行できるものの、上司からの「指示待ち」の姿勢がなかなか抜けず、自身からあまりアクションを起こさないのが【若手延長戦タイプ】の特徴です。シックスポケット世代やゆとり世代とも呼ばれる彼ら・彼女らは、「待ちの姿勢」や「様子伺いの姿勢」で、自分の意見を言うことを少し恐れている傾向があるようです。主体的な姿勢や行動が、どんなメリットをもたらすのか、自分がどう成長できるのかを示し、納得してもらうことが重要です。
<おすすめ研修>
・若手社員研修~主体性の発揮
・仮説構築力向上研修
4.意欲減衰タイプ
担当業務のことについて、チームの中でも特に詳しい中堅社員。「あの業務は半日もかかるんだよな~」、「これはやっても意味ないよ」など、不満はあるものの、改善することなくモチベーションばかり下がっているのが【意欲減衰タイプ】です。「どうすればもっと良くなるのか」という改善を意識しながら、仕事を最後までやり抜く「責任感」と「達成感」が成長を促します。
<おすすめ研修>
・壁を乗り越える研修~考え方を切り替え、ワンランク上の仕事を目指す
・仕事の意欲向上研修~ポジティブシンキングを仕事に活用する
・達成力強化研修~仕事を最後までやり抜く力を身に付ける
5.自分優先タイプ
中堅社員には、「上司・先輩」や「部下・後輩」、さらには「関係各所」との"調整"が重要な役割の一つです。自分の仕事が終われば良い、または、各方面とのやりとりも自分へのメリットを最優先して仕事を進めてしまうのが、【自分優先タイプ】の特徴です。上司・先輩の判断軸を理解し、それを部下・後輩に分かりやすく伝え、スムーズに仕事を進めるための調整を行うのが、チーム活性化のカギです。
6.危機感欠如タイプ
新卒採用の場合、年次によって「仲間意識が強い」「個性豊か」などの特色はございませんか?
組織が拡大していく中、採用人数を増やしたときに採用された社員世代の「主体性」について、課題感をお持ちのご担当者さまが良くいらっしゃいます。
「自分がやらなくても、誰かがやってくれるだろう」「目立つことはせず、みんなと同じように動こう」といった様子が伺えるのが【危機感欠如タイプ】の特徴です。当事者意識を持ち、柔軟なものの考え方で主体的に提案できる人材を育成します。
<おすすめ研修>
・中堅社員向けオーナーシップ研修~当事者意識をもって、周囲に働きかける存在になる
・企画力研修~企画立案から企画書作成までの流れを学ぶ
・ラテラルシンキング研修~新たな発想を生み出す力を養う
7.ルーティーン固執タイプ
仕事のスピード、質ともに満足度が高い一方で、自分の(これまでの)仕事の手順を変えたがらないのが【ルーティーン固執タイプ】の特徴です。「この進め方で本当に良いのか?」「もっと効率的に進めることはできないか?」などの視点を持ってもらうことが、業務改善や生産性向上につながります。
8.責任回避タイプ
最近、「リーダーになりたくない」「自分はリーダーに向いていない」という方が増えています。このようなお悩みの原因として、あるべきリーダー像を自分の中で作り上げてしまっていたり、責任感が大きくなるだけ、業務量が増えるだけといった良くないイメージばかりをお持ちなのが【責任回避タイプ】に多いです。
リーダーとは役割であり、役割を果たすための1つの能力としてリーダーシップがあります。まずは役割について正しい認識をもち、そこから自分が発揮できるリーダーシップを見つけていただきます。また、「仕事面」「生活面」「経済面・資金面」の3つの視点から、主体的に今後のキャリアを考えていただくことも有効です。
9.プレーヤー傾倒タイプ
プレーヤーとして、周囲が認めるほど優秀です。ところが、「自分で作業した方が早く終わるから、結局自分がやってしまう」「相手を説得するのが苦手」など、周囲を巻き込んで仕事を進めていくことに課題を持つのが【プレーヤー傾倒タイプ】です。周囲を巻き込む力を身につけることで、段取り力や交渉力、部下指導力、説明力など、様々なスキルが総合的に身につき、大きな成長が期待できます。