ナレッジマネジメント研修~暗黙知を伝承する

業務改善・マニュアル作成

ナレッジマネジメント研修~暗黙知を伝承する

個人がもつ知識を抽出し、組織や他のメンバーに伝承していくための手段やスキルを身につける

No. 1040200 9906001

対象者

  • リーダー層
  • 管理職層
  • 個人の知識やノウハウを組織全体で共有する方法を学びたい管理職・経営層の方
  • 大量定年退職や人材の流動化等に起因する知識・ノウハウの流出の対策をお考えの方

よくあるお悩み・ニーズ

  • 業務が属人化しているため、担当者が不在のときに仕事が進まない
  • 世代間・メンバー間の知識に差がある、ノウハウ共有ができていないと感じる
  • ベテラン社員が異動(もしくは退職)するため、業務効率が下がる恐れがある
  • マニュアルが作成・活用されておらず、口頭でノウハウを伝えているため、知識の共有が進まない

研修内容・特徴outline・feature

本研修では、顕在化・潜在化しているナレッジ(知識)やノウハウを共有する意義と、その手法を理解し、実際に共有するための具体的な方法や運用方法を学びます。

◆研修のポイント
①ナレッジマネジメントとは~知識伝承と知識創出の重要性を考える
②ナレッジの種類~暗黙知と形式知の違いを理解する
③ナレッジの管理~知識を言語化・図解化して明示する、マニュアルを作成する
④現場の運用方法~メンバーへの指導、ナレッジの更新、ミーティングの活用に取り組む

◆ワークのポイント
・知識の格差により発生している職場での問題を考える
・伝承したい知識を洗い出し、実際にマニュアルを作成することで、具体的なナレッジ伝承の手法が身につく

到達目標goal

  • ①特定の個人が持つ知識を形にすることのメリットを理解する
  • ②業務内容を分析し、形式知化すべき暗黙知やノウハウを洗い出すことができる
  • ③形式知化した知識をもとに業務マニュアルを作成し、「新たな知識・ノウハウの創出」に応じて更新を行うことができる

研修プログラムprogram

  内容 手法
 
  • 1.ナレッジマネジメントを考える
    (1)現状のナレッジマネジメントを考える
    【ワーク】職場における世代間の知識や技術格差で発生する問題を考える
    (2)ナレッジマネジメントへの関心が高まる背景
    ①「知識」こそが価値創造の源泉 ②組織の人員構成の変化と「知識」の流出・喪失
    ③ITの進化による「知識」まわりのインフラが整う
    (3)既存の「知」の伝承と、新たな「知」の創出
    (4)ナレッジマネジメントを進める手順
    (5)ナレッジマネジメントを進める上での注意点
    ①システムの導入によって全てがうまくいくと誤解している
    ②ナレッジの提供手段が、活用シーンを想定したものとなっていない
    ③ナレッジを共有し、活用しようという組織風土が育っていない
講義
ワーク
  • 2.なぜ、ナレッジマネジメントが必要なのか
    【ワーク】ナレッジに関して何らかの対策が必要と思われる点は?
ワーク
  • 3.ナレッジマネジメントによって何を実現するのか
    (1)成果を上げるためのナレッジとは
    ①「手順・進め方」 ~成果を上げるための手段
    ②「コツ・ポイント」 ~成果を高めるための秘訣
    (2)状況に応じてマネジメントするナレッジは変わる
    ①定期的な業務の場合
    ②判断やバランスによって成果に差がつく仕事の場合
    ③喪失しかねない貴重なナレッジを残したい場合
    (3)伝承したい知識・ノウハウを洗い出す
    【ワーク】様々な仕事・分野から、伝承したい知識・ノウハウを洗い出す
    (4)優先順位付け
    【ワーク】洗い出した知識・ノウハウを、「影響度」と「頻度」の2軸で優先順位づけする
講義
ワーク
  • 4.ナレッジの抽出
    (1)暗黙知と形式知
    (2)ナレッジのタイプとその伝え方
    ①「暗黙知」を「暗黙知」のまま伝える ②「暗黙知」を「形式知」化して伝える
    (3)暗黙知の表出化
    ①ヒアリング ~「手順」と「判断基準」に分けて洗い出す
    ②行動分析 ~観察を通じて必要な情報を補う
講義
  • 5.ナレッジの保存 ~マニュアルを作る
    (1)マニュアルとは何か
    ①マニュアルの現代的意義 ②良いマニュアルの条件
    (2)マニュアル作成の手順
    (3)マニュアル作成のポイント
    ①媒体の選定 ②マニュアルの様式・レイアウトなどの検討・決定
    ③マニュアルの基本構成 ④マニュアルの構造体系
    ⑤マニュアルの階層構造 ⑥フロー図の活用
    ⑦マニュアルに望まれる表現方法 ⑧マニュアルに記載すべき内容
    【ワーク】伝承したい知識・ノウハウを1つ選び、実際にマニュアルを作成する
講義
ワーク
  • 6.ナレッジを伝える
    (1)伝える技術とは
    (2)マニュアルをベースに指導、学習
講義
  • 7.ナレッジを更新する
    (1)ナレッジは変化するもの
    (2)SECI(セキ)モデル
講義
  • 8.ミーティングの活用のすすめ
    (1)マニュアル作成の問題点
    ①手間がかかる
    ②読まれるかどうかわからない
    ③継承者のニーズとずれる可能性がある
    (2)ミーティングを活用した簡易マニュアル作成方法
    ①定例的(週1回、月1回など)に「知識管理・伝承」ミーティングの開催
    ②ミーティングの形式 ③ポイント
講義
  • 9.伝承の実践に向けて
    【ワーク】ナレッジ伝承シートの作成
ワーク

企画者コメントcomment

「高い売上を継続する営業社員の方」「仕事を効率よくこなす事務職の方」といった優れた人材は、長年の経験・ノウハウ・直感・イメージといった「暗黙知」を持っているものです。この優れた人材が持つ「暗黙知」を分析し、マニュアルなどに落とし込むことができれば、組織の大きな発展につながります。

スケジュール・お申込み
(オンライン/セミナールーム開催)schedule・application

オンライン開催

セミナールーム開催

注意事項

  • 同業の方のご参加はご遠慮いただいております
  • 会場やお申込み状況により、事前告知なく日程を削除させていただくことがあります
  • カリキュラムは一部変更となる可能性があります。大幅な変更の際は、申込ご担当者さまへご連絡いたします。

事前のご案内

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そんな時には「研修リクエスト」

研修リクエストサービス

「研修リクエスト」とは、お客さまのご希望の日程、内容、会場で、1名さまから インソースの公開講座を追加設定するサービスです。 サービスの詳細や、リクエスト方法はこちらをご確認ください。

※受講者数1名以上の場合から、リクエストを受け付けております

※ご連絡いただいてから研修実施まで、通常2か月程度かかります(2か月以内での急ぎの実施も、ご相談可能です)

受講者の評価evaluation

研修評価

内容:大変理解できた・理解できた

100.0%

講師:大変良かった・良かった

90.9%

※2023年10月~2024年9月

実施、実施対象
2025年3月     7名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
100%
講師:大変良かった・良かった
100%
参加者の声
  • マニュアルや業務フローを作成するときに何が必要なのかあまり意識することがなかったので、今回の受講によって何のために作成するのか等考えるきっかけになった。
  • 仕組みを構築し、すぐマニュアル作成に走りがちですが、伝承の方法はさまざまで、理解しやすい手法で可視化することをあらためて理解しました。
  • 社内プロジェクトでナレッジの伝承の仕組み改善に取り組んでいるため、本日の研修で学んだことを活かして業務効率化に効果的な仕組みを作っていきたい。
  • 本業務で培った知識を活かし、俗人化しているタスクの解消を上長と相談しながら進めていきたいと思う。
  • 既存マニュアルに固執しないこと、必要性・目的の明確化を意識する。また、活用タイミングを想定した仕組み・仕掛けとナレッジの保有方法の選択を実践したい。

実施、実施対象
2025年2月     14名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
100%
講師:大変良かった・良かった
92.9%
参加者の声
  • ナレッジの棚卸方法について、やり方とコツについてヒントをもらった。ナレッジ伝承について、きちんと活用できるマニュアルの作成ときちんと更新していきたい。
  • まずは、暗黙知となっているものを洗い出すことが重要だと考えるため、早急にグループの暗黙知になっている技術を洗い出したいと思う。
  • 自業務では暗黙知とされている部分が顕著にあるため形式知できるように活かしていきたいと思います。
  • 最近業務が変わったので、継承するよりも、継承を意識して業務スキルを習得し、今後参画する人のオンボーディングに活かしたい。
  • 業務基礎についてはマニュアル化を推進していきたいです。同時に「しくみ」についても検討を行っていきたいと思いました。

実施、実施対象
2024年12月     9名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
100%
講師:大変良かった・良かった
100%
参加者の声
  • SECIプロセスの組識的構築を意識すると共に、そのプロセス自体の他者への伝承をキーワードにすると、より客観的に仕事を進めることがてきるのかと考えました。それを業務に活かします。
  • 今後は、暗黙知を形式化することに努めます。自分の頭の中にある業務内容の進め方、やり方を可視化し、自分のナレッジを会社に還元します。
  • 暗黙知を把握したり、伝承する場を設けることから取り込みます。そのうえで、できる人の行動分析をやってみたいと思いました。
  • コミニュケーションを密にし、部のみならず、会社にとって有益な伝承を行っていきます。定年退職後の再就職したてだったので、退職前にこの講義を受けたかったです。現職場では、今回の研修を活かしたいと思います。

実施、実施対象
2024年11月     6名
業種
インソース
評価
内容:大変理解できた・理解できた
100%
講師:大変良かった・良かった
100%
参加者の声
  • 今後の業務では、マニュアルとナレッジのアンマッチを解消する。また、ナレッジの考え方を社内に共有したい。
  • ナレッジを集めるための考え方、コツやポイントの入れ方、集知として取り組んでいく事を、業務で周囲の人にも広めていく。
  • マニュアルはツールとして主体的業務改善を部署全体に意識付けできるよう、部署メンバーに働きかけ、マニュアルの改善・業務改善に取り組んでいきます。
  • 各人の持っている属人化した知識を共有するための方法として活かします。そして、マニュアル化すべきものは、する方向で進めたいです。
  • マニュアルの作成時のボイントを活かしていきます。また、改善の風土作りを実践し、業務課全員で考えていきたいと思います。

読み物・コラムcolumn

ナレッジマネジメント研修を語る

2022年12月22日更新

インソースの「ナレッジマネジメント研修」の効果、特徴、演習(ロールプレイング)内容等について、研修制作者が語るページです。インソースの「ナレッジマネジメント研修」は"背中で見せる"よりも、"戦略的に伝承する"ための研修です。

【研究レポート】ナレッジマネジメントの事例とポイント~ツール活用による知識創造プロセス

2024年4月24日更新

「ナレッジマネジメント」について解説するページです。ナレッジマネジメントの意味や成り立った背景をふまえ、暗黙知と形式知、SECIモデルのプロセス、ツールとしてのマニュアル化のポイント、各社における事例などを解説します。特定業務の属人化リスクを軽減するためにも、お役立ていただける内容です。

改めて「生産性向上」を考える

2024年4月24日更新

「そもそも、なぜ生産性向上が求められているのか」を踏まえた上で、生産性向上のための具体的な方法、生産性向上がつくり出す明るい未来についてご紹介いたします。

組織の問題を3つの視点で解決

2024年7月19日更新

管理職の犯す判断ミスは、被害が組織全体に拡大して、企業経営にまで大きなダメージを与える場合があります。管理職が、自分たちで解決できない問題を組織内に抱え込んでしまい、上部に提案も報告も十分しないというのはもっとも困ったことです。問題を解決するためには、まず組織内の風通しを良くし、情報交換や情報共有を十分になさなくてはなりません。そのためには、問題を見る三つの視点をしっかりと据えて、解決方法を考えることが大切です。

「仕事の標準化」で業務改善とリスク管理の両立

2024年12月6日更新

「仕事の標準化」を徹底することで、リスクは間違いなく軽減し、さらに業務改善にもつながります。標準化のためのキーワードは、「機械化」、「分業」、「集約」です。

壁を乗り越えた経験大賞「50代」入賞作品~上手に手放す

2024年6月13日更新

インソース創業20周年企画として募集した、「壁を乗り越えた経験大賞エッセイ」。集まった135件の応募作品のなかから、みごと大賞を受賞した作品を発表いたします。

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本研修の評価
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100.0
講師がとても良い・良い
90.9

※2023年10月~2024年9月

年間実績公開講座の年間実績
受講者数※1
144,887
開催数※1
13,557
講座数※2
4,487
WEBinsource
ご利用社数※2
25,017

※1 2024年1月~2024年12月

※2 2024年12月末時点

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