■前回ポイント
・重要な情報は「何」か(いくつあるか)
・誰がどうしたか明確か →主語・述語が明確か
・重複はないか
さて、前回に続き、「書くこと」の周辺についてお話します。
■読みやすい文字数は何文字か?
コメントの文字量を計る簡単な方法は、コメント入力欄の横の文字数が何文字かをまず、押さえることです。15文字が何行あるか、で把握する程度で十分です。
内容(事実)・結論に対して全体文字量が多いと、
→ ムダが多い という判断がしやすくなります。一文の文字数は40~50字が適切です。
一行15文字なら3行弱で一文、というメドです。これを意識すれば、確実にわかりやすい文章になります。
■語彙について
語彙は似たような言葉を収集していけば、自然に増えます。
例を申し上げると <うまくいかないこと> の表現⇒見込み薄/困難/可能性が低い/説得に苦戦
のように、いろいろあります。形容表現を多用すると、わかりにくくなることがありますから、だいたい5つ前後で良いでしょう。
また、「度合い」の正確さも重要です。
⇒「激怒」「お怒り」「お気に召さない」
⇒「しいていえば、※※に興味あり」「関心あり」「ニーズあり、検討候補になる」
ただし、一人で考えていても、そうそう思いつくものではありません。このような言葉の収集は、グループワークやアンケート方式などで収集するとたくさん集めることができます。
また、収集されたものが大切に保存されているだけでは、無価値と同様です。確実にオペレーターの目に触れるように共有化しなければ、「書くスキル」は向上しません。
「書く」ことへのコミュニケーターの苦手意識が無くなり、スキルアップが実感できれば、モチベーションもアップします。「書く」作業の個人のスキルアップは、センター全体からみれば「業務改善」になります。
センター内で一週間程度期間を決めて、下記のような取り組みはいかがでしょう。
1.コミュニケーターが「読みやすかった、わかりやすかったコメント」をプリントアウトする
2.リーダー・スーパーバイザーに提出
3.コメント作成者別の件数を算出
4.表彰
■インソース「企業内研修」・「コンサルティング」~みなさまのご要望に応じて研修を実施