クレームをおっしゃるお客さまは、お怒りの方がほとんどです。そんなお客さまの心の中は、「思っていることを言いたい」気持ちでいっぱいです。お客さまのお気持ちを理解し、お気持ちを静めていただくために、まずは受け止めるコミュニケーション、「聴く」が大切になります。
■お客さまのお話を、最低でも「3分間」聴く
お客さまは、何が起きて、どんな風に困っているかを話したがっています。クレームを受ける側にとっては小さなことでも、お客さまにとっては「大きな」「大切な」ことです。
お客さまの気が済むまで話を聴くために、「聴き役」というより、「話させ役」に徹することがポイントです。
お客さまの話を最後まで聴かずにお客さまのご意見・ご意向の間違いを指摘したり、即座に反論したりという行動は絶対に避けましょう。お客さまの気持ちを「逆なで」し、クレームは大きくなりかねません。
■あいづち、うなずき、復唱などを的確に使いこなす
あいづち、うなずき、クッション言葉、復唱、間の取り方を的確に使いこなしましょう。お客さまから見て、聴いてくれていることがわかるように、しっかり反応をします。
「あいづち」と「うなずき」は相手に「承認された」という意識を芽生えさせます。「はい」「よくわかります」「ごもっともです」などの言葉を適宜使います。ただし、うなずき過ぎは逆効果です。話の40~50%程度の部分にうなずきましょう。
■お客さまの感情まで理解し、信頼関係を築く
お客さまの話は全身を使ってききます。事務的に「聞く」のではなく、心で「聴く」ことが求められます。
そして、お客さまの心情を十分に理解している旨を相手に伝えます。そのことが相手に「自分の言っていることが理解されている」という安心感を持たせ、信頼関係の構築に繋がります。
ここまでできてやっと「聞く」ではなく「聴く」ことになります。
お客さまのお話を聴くことのゴールは、「お客さまとの信頼関係をつくること」です。
☆次回もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方