■「解決策を提示する」の意義とは?
クレーム対応で大事なことは、相手の心情を思いやり、ひたすら相手の話をきくことです。基本手順1~3はひたすら「忍耐」が求められます。
「基本手順1:当事者である意識を強く持つ」
「基本手順2:お客さまの心情を理解し、そのことを行動で示す」
「基本手順3:解決すべき問題・ご要望の確認を行う」
「基本手順4:解決策を提示する」は、こちらの言い分を「伝える」初めての場面になります。この「伝える」場面で求められるのは、覚悟と勇気です。
クレーム対応は「解決する」ために行うものではありません。あくまで「激化させない」ために行うものです。よって、「解決策を提示する」の意義は、「完璧な解決策を提示する」ことではなく、「うまい伝え方」をすることになります。
■クレーム対応で気をつけること
クレーム対応の際、最もやってはならないことは、その場しのぎの安易な解決策を提示してしまうことです。適当に対応していることがお客さまに伝わると、お客さまの怒りは更に増してしまいます。
(1)解決策の提示はお客さまの気持ちが晴れてから行う
(2)組織の論理を持ち込まない
×「法律には触れていませんが」
×「前例がありませんし」
×「ただいま担当者は食事中で、○時○分までおりません。」
×「ただいま○○は会議中です。」
×「どうかご内聞にしていただけないでしょうか。」
■解決案は6W3Hの枠組みで考える
解決案は「なぜ、何を、どうする、誰が、いつまでに、どこで」という6W3Hの枠組みで考えることでモレなく、容易に整理が可能です。
具体的な解決案としては「原因を調査して回答する」、「商品を交換する」「対応者のミスを(上司が)謝罪する」などが考えられます。
例)
「お問い合わせいただいた○○の件でございますが、すぐに調査いたします。私□□が責任をもって、その調査結果を△日までにお電話にてご連絡さしあげます。」
「○月○日にご利用いただいた際に、係の窓口対応が悪かったということでございますね。誠に申し訳ございません。責任者の□□が、後日謝罪にお伺いします。ご都合は、いつがよろしいでしょうか?」
☆次回もお楽しみに!
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方