☆今週のキーワード☆
【ファシリテーション】
ファシリテーションスキル第4弾、今回は、会議において、議論をリードしたうえで合意形成するため、あるいは、問題解決を促進するためのポイントをご紹介いたします。
■プロセスデザインを描く
プロセスデザインとは、会議の流れとして議論の結果をまとめあげる道筋を決定することです。いわば、会議のシナリオ作りみたいなものです。これには、対話と議論を繰り返すながら結論を目指す方法と、起承転結の流れで議論を進め、結論を導く方法があります。
■会議の進行ルールを作成する
会議を行う際は、その会議の目的に応じて「グランドルール」を設定しましょう。グランドルールは会議の中で、参加者が守るべきルールです。目的を達成するために有効なグランドルールを設定し、ホワイトボードの隅に書いておくなどして常に見えるようにします。
<目的別のグランドルール例>
1.とにかく意見をたくさん集めたいとき (ブレインストーミングなど)
・部や肩書きなどの立場から離れて発言する
・相手を非難しない
・人の話を遮らない
・文句は言わない
2.会議の中で決定すべき事項があるとき
・質問は都度ではなく、まとめてする
・会議は1時間で終わらせる
・説明は 3分以内、発言は1回1分以内
・説明は、課題→結論→理由の順番
・会議で決定した事項は、後で蒸し返さない
・意見を言わない場合は賛成したものとみなす
■議論の論理的整理をする
会議も仕事の一環である以上、論理的でなければなりません。感情的な議論に流れないように、あえて意識的に行うことが重要です。ポイントとなるのは、次の3点です。
<議論を整理する3つのポイント>
1.前提となる事実を明らかにする
2.結論を明確にする
3.根拠・理由を提示し妥当性を確認する
■意見の衝突を解消する
会議において、しばしば意見が対立したり衝突したりする場合があります。その場合、まず、意見や見解そのものの対立か、その背景にある考え方の枠組みの対立かを見極め、そのうえで、意思決定をする必要があります。ただし、意思決定方式自体が議論の対象となる点、あるいはテーマにより意思決定方式が異なる点に留意が必要です。
<意思決定方式の例>
1.多数決方式
議論を尽くしたうえで多数派の考え方に従う
2.一任方式
議論の対立点について、専門家、最終責任者、あるいはファシリテータ-に
一任して解決を図る
3.コンセンサス方式
説得で全員一致を図る
4.多面的評価方式
客観的な評価項目により採点したうえ合計点により優劣をつけ選択する
次回は、議論の見える化についてご紹介させて頂きます。
お楽しみに!
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