■大震災における日本人の対応
海外のマスコミによると、今回の大震災における日本人に対して、非
常事態にもかかわらず「冷静で礼儀正しい」という評価をしています。
意外かもしれませんが、世界が見る目は非常に好意的です。
最近の日本の風潮では、日本でも自分勝手な人間が増え、ゆゆしき
ことと嘆いているのとは、だいぶ様相が違っています。
確かに、阪神淡路大震災のとき、米国のあるコラムニストが「日本語
には英語にはない我慢という言葉がある」と指摘していました。
やはり、地震国としての互助の精神、集団主義のDNAが活きている
かもしれません。
■危機管理のベースは
いくら危機管理が重要だといっても、危機管理を担うのは人間です。
社会や組織を構成する人々が、我も我もと自分勝手な行動を取るのと
「冷静で礼儀正しい」行動を取るのとでは、間違いなく危機管理の対策
が違います。
前者は暴動を抑えることに意を注ぎます。これに対して、後者は、組織
全体、なかんずく弱者救済への対応が重視されます。
首都圏でも、大震災当日は交通手段がマヒしました。しかし、暴動や略
奪は無縁。マスコミは帰宅難民と称していましたが、20キロの家路を歩
いている人も少なからずいました。
■日本人の危機への対処の強さ
なにごともそうですが、緊急時や非常事態時に人間の特性や性格が出
るものです。市民生活や企業活動でも同じです。この点で、「冷静で礼
儀正しい」と評価されたことは、我々日本人の危機への対処の強さの証
拠だと自信を持ちたいものです。
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