自分で考え仕事の成果を出す
今から知っておく社会人の基本【4】
自分で考え仕事の成果を出す―
「言われたことをただやってるだけではだめだ!」
これは、社会に出たばかりの新人が上司や先輩によく注意されがちなことです。
社会人は学生と違い、自分で考え、自分の判断で仕事の成果を出すことが求められます。とはいえ、何の基準もなく「とにかく自分で考えろ」と言われても、急には難しいものです。
そこで必要となるのが「仕事の成果を判断するうえでの考え方のポイント」です。これを知っているか知らないかで、社会人として大きく差がついてきます。
- 目次
仕事の成果を判断するポイント「QCDRS」
仕事の成果を判断するポイントというのは挙げだしたらきりがありません。しかし、よほど特殊な職場を除けば、5つの要素さえ押さえることができれば社会人としては十分な判断ができるといえます。
その要素とは、
Quality(製品・サービス品質):相手が満足する水準以上であるか
Cost(コスト):より低コストであるか(時間・人件費等も含む)
Delivery(納期):納期は守れているか
Risk(リスク):リスクを把握し予防できているか
Sales(セールス):売上や契約高等の向上や仕事の価値を拡大すること
につながるか、以上5つです。
QCDRSのバランスを考える
ひとつひとつの要素を追求した仕事をするのは簡単です。しかし、この5つの要素をバランスよく追求することが、社会人には求められます。例えば課長から「明日の営業会議用にこの資料を30部コピーしてくれ」という依頼があったとします。この仕事を引き受けるにあたって、どこに留意すべきでしょうか?
QCDRSに沿って、
「コピーした資料に汚れはないか(Q)」
「両面コピーで紙を節約できないか(C)」
「明日の何時までに仕上がればいいか(D)」
「コピー機は使える状態にあるか(R)」
「この資料を加工したり、配布先を広げたりして再活用できないか(S)」
くらい考えることが望まれます。
たかがコピー、されどコピー。ここまでできてやっと社会人として合格といえるのです。
☆次回もお楽しみに!