はじめまして。インソース内定者の藤本と申します。
4月に内定を頂きまして、現在は大学院で研究をしながら、アルバイトとして会社に通っています。今回は自分が就職活動をしながら体験したことと、極めて個人的な視点を書いてみたいと思います。
■私の話す志望動機って本当?
ESや面接などで志望動機を繰り返し書き、話していると、「本当にこういう志望動機でこの会社に入りたいと思っているのだろうか?」とついつい思い返してしまう事ってありませんか?
私は「教育に携わりたい」と考えている旨をESや面接で繰り返し繰り返し話していましたが、何度も何度も同じことを話すうちに「なんでそんなに教育に携わりたいのだろう?」「そもそも私のやりたい教育って何?」などと疑問がいくつもいくつも浮かんできます。
「いったい教育ってなんなんだろう?」
■無限ループの禅問答
そうやって考えているうちに、「こういう教育はやりたくない」など、志望動機の中にもネガティブな面があることを発見することも多くありました。
「これは一般的には良いと言われているけど、私のやりたいことではないな」
「あまり注目されていないけども、これはやってみたいかも」
しかし、そこにさらに疑問が生まれます。
「これは嫌だと思っていたけどそこまで嫌なのかな?」
「この仕事、やりたいと思っていたけど、自分には合わないかも?」
おそらく、就職活動の志望動機で悩んでいる方には自分と同じような方も多いと思います。そして禅問答のようなこの悩みはとても辛いものです。なんといっても正解がないのですから。
全ての人に合うとは思いませんが、私はこういった悩みが出たときは徹底的に問い詰めることにしています。もちろん、問い詰めたからといって正解が出るわけもありません。
■わがままな面を見つける
ただ、こうやって問いを詰めていると、会社説明会に行った際に「あ、ここはちょっと考え方が違うな」とか「自分には合わないな」という感覚が出てくるきっかけになります。
「自分は、子供の受験戦争で感動するのはちょっと合わないな」といったようなものです。自分のわがままな面が次第に分かってくるのです。もちろん、全部が分かるハズもありません。分かったと思ったらまた次の疑問が浮かんできます。
考えをどんどん進めていくと、細かいところは分からないままですが、大まかな雰囲気は掴めてくることに気がつくはずです。
■広げて、見て、絞って、広げて
私の場合、最初は「教育の分野に興味がありそう」だと思っていたのが、「そういえば学校で教える教科には疑問があったな」「子供好きな面から塾や学校の先生を考えていたがちょっと違うのかもしれない」「そもそも年齢は関係あるの?」と考えを進めて行きました。
そうしていくうちに、学校や塾の先生から一気に教育・研修・コンサルタントなどの「人に教える職業」に一般化して、興味を広げていきました。そこからさらに仕事を調べていくなかで「単に教壇に立つことだけを目指すのは自分に合わない気がする」「同じことをずっと教えるだけだと飽きてしまうかも」と興味を縮めていきます。会社説明会などでも、話を聞きながら、「なるべくスキルよりのすぐに役に立つことを教えたい」と絞って、「あんなシステムや仕組みを作るのも面白そう」と広げてみて、「こういう精神論は肌に合わない気がする」とまた絞って。こんな風に繰り返していくうちにぼんやりとですが「こんな会社は嫌で、こういう会社は好きかも」という分類が出来るようになっていきました。
■好みの会社に会う確率を上げる
当たり前ですが、そうやって好みに合いそうな会社に絞って調べていくと、「これは」と思う会社に当たりやすくなっていきます。そうやって選んだ会社の説明会で話を聞いているとなんとなく良いなぁと思う回数が増えてきたのです。もちろん、逆も然りです。説明会で「この会社は絶対に嫌」とキッパリと捨てられるようにもなってきました。興味が湧いても、嫌だと思えばすぐに切り捨てます。その分、もっと別の会社の事を考えれば良いのですから。
さて、今回は志望動機を絞り出すことについて、私の体験談を中心に話してきました。少しでも就職活動を続ける皆さんの手助けになれば幸いです。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方