【やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α】
やり過ぎぐらいでちょうどいい!印象に残るビジネスマナー+α 【62】
ビジネスコミュニケーションにおける「やりすぎ」とは、何を伝えるにしても、常に「相手をよい気持ちにさせる」ことです。よってコミュニケーションをとる相手のタイプ、状況によって、注意すべきポイントも変えていかなければいけません。
【大前提】
対お客様:常に相手をたてて恥をかかせない
指摘しない対上司:何を言われてもムッとせず素直に受け止める
対同僚:後輩:公私混同をしない
このシリーズでは、いろいろなシーン別に、レベルに合わせた動き方をお教えいたします。自分がどこまでできているか確認してみてください。自分は周りよりがんばる必要があると思う人は、周りより気をつけるべきことも多いものです。
■今日のテーマ
名刺交換のマナー~相手より必ず先に渡す
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レベル1:ビジネスパーソンとして気をつけるべき事項(当たり前)
レベル2:普通より頑張る必要があると思う人が気をつけるべき事項
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フロー
(1)準備しておく
すぐ立ち上がって名刺を取り出せるように、あらかじめ名刺入れを手にもち、名刺は名刺入れから取り出しておく。
(2)差し出す「○○の◆◆と申します。よろしくお願いいたします」
複数対複数で名刺交換する場合、立場が上の方から行う。上司より先に名刺交換を行わない。(上座にいる方から役職順が一般的な並び)自分の順番が来たら、お客様より先に名乗り、名刺を差し出す。
・文字に指がかからないように名刺を右手で持ち、左手を添える
・自分の胸のあたりに持って構える
・お辞儀をしながら、自分の会社名、(部署名)、名前を名乗って差し出す
・相手の名刺入れに向けて渡す(名刺の向きは相手が字を読める向き)
(3)受け取る「(□□様、)頂戴いたします。」
受け取るときは、自分の名刺入れを下にして受け取る。
※自分の名刺は相手より下!
・右手で差し出しつつ、左手で受け取る。受け取ったら右手を添える
(3)取り扱い方:いただいた名刺はしまわず、テーブルの右側に置く。
・【並べ方】席次順(顔と名前が一致しやすい)
※分からなくなった場合は縦に置く
・【置き方】〔1枚の場合〕名刺入れの上に乗せる。
〔2枚以上の場合〕机に並べ、名刺入れの上に一番役職の高い方の名刺を乗せ、
他の名刺は机に並べる
(4)しまう
辞去する際に、名刺入れにしまう。
レベル1
(1)名刺は絶対に切らさない
(2)必ずきれいな状態で渡す
(3)相手より必ず先に渡す
レベル2
(1)新人と悟られない程、名刺交換の練習をする
■解説
名刺交換には細かいルールが数多くありますが、「名刺はその人の顔」という大前提を覚えておけば、おのずと扱い方が分かってきます。お客様の名刺は、「お客様のお顔」として、丁重に扱います。同様に、自分の名刺は「自分の顔」なので、切れていたり、汚れていたりすると、自分の格も低く見られます。また、目下の者から名刺を先に渡すのが作法であり、若手ビジネスパーソンにとって、お客様に華麗かつ優雅にすばやく名刺を渡す事で自分の高いビジネス能力を示す事ができます。しかし、お客様から先に名刺を渡された時は、残念ですが、お客様の名刺を先にいただきましょう。渡し合いでモタモタするのが一番無作法です。
☆次回もお楽しみに。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方