社会人であれば当然知っていると思われることでも、新社会人はまだ知らない、ということがあります。そして、こういった基本的スキルをしっかり新人に伝えていないがために、トラブルになることだってありえます。
例えば「遅刻」。「あいつ、どこへいった?」「実はまだ来てなくて。さっき携帯に連絡したんですけどつながらなくて」という事態が発生しがちです。
ビジネスマナー研修のとき、あるいはオリエンテーリングのときなど、ちょっとした時間に、こういったこまごまとしたことを教えてあげる時間があると、新人も、そして周りの人たちも少し「ラクに」なると思います。今回は、あらかじめ新人に教えてあげるとよいことの一つ「遅刻するときのマナー」についてお伝えします。
■新社会人が知らないこと
さて、ここで質問です。以下のパターンの遅刻のうち、どれが「自己責任の遅刻」になるでしょう。
1.朝ねぼう(起きたら8時50分。始業時間には絶対間に合いません)
2.体調不良(腹痛でトイレから出られず、結果的に遅刻に)
3.電車の遅れ(また電車がとまってる!信号トラブルだって)
4.天候不良(暴風警報発令中。学生のときは学校が休みになったよな)
正解は・・・・、広い意味では全て「自己責任」になります。
1はもちろん自己責任ですね。目覚ましを何個も用意してリスク管理したいものです。
2から4は、本人の責任ではないようにも見えますが、「打つ手はある」というところでは、自己責任と言われてもやむをえない場合もあります。
例えば、始業時間を過ぎてから、「電車が遅れていたので遅刻しました」と出社してくる新人をご覧になったことはないでしょうか。
会社によっては「それは遅刻しても仕方ないよ」と優しく同情してくれる場合もありますが、たいていは、「他の人はちゃんと出社してるぞ」といわれてしまいます。
学生は、自分のせいで発生した悪い状況については自分が悪いと認められますが、外的要因で発生した悪いことについては、「私の責任ではありません」と平気で言えるものです。
■遅刻しないために「打つ手」
「打つ手」とは、例えば
・普段から体調管理に注意する(胃の調子が悪いのに酒を飲まない、など)
・職場までのあらゆる通勤ルートを把握しておく
・天気予報をこまめにチェックし、万が一に備えて職場近くのホテルに泊まる
などです。
■遅刻するときのマナー
寝坊であれ、電車の遅延であれ、遅刻がわかった時点で速やかに会社に「電話で」連絡します。原則メールは使いません。
上司が通勤途中で、電話がとれないことがわかっていれば、会社には電話、上司には携帯メールでも良い場合もあります。これはそれぞれの職場のルールにあわせましょう。
その際、出社時間の目安を伝えるようにします。「今△△におります。○○時には出社できると思います。もしこの時間をすぎてしまうようであれば再度ご連絡いたします」「○○分ほど遅れます。」だけでもいいので、予想できる時間を必ず伝えましょう。お客さまから電話がかかってきたときにも、役立ちます。
また、電車などの遅延については、かならず「遅延届け」をもらいましょう。
無事出社できたら、到着後すぐに上司・直属の先輩、周りの同僚に謝罪します。「大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございません」。たとえ、遅刻が自分の責任でなくても謝ります。
このように、インソースの新人研修では、「遅刻しそうなときはこうしなさいね」と具体的にお伝えしています。
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