実際、研修に立ち会った人事担当者や弊社の社員の目には、今年の新人達がどのように映ったのでしょうか。
現場のコメントから今年の新人の特徴を探ってみたいと思います。
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・講義に対する理解度、ワーク中の発言内容は極めて優秀。人事担当者曰く、例年に比べ特に職場でのコミュニケーションのとり方について食い入るようにメモをとっていたらしい。よほど「職場で上手くコミュニケーションがとれるか」「KYだと思われたくない」という不安がある模様。
・意味、目的を教えた上で取り組むワークには非常に積極的に取り組み優秀な答えが出てくるが、逆に意味、目的をあえて伝えずに取り組ませたワークについては取り組み姿勢も低く、発言レベルも低い。
・マナー研修を内製でやったが、休み時間も練習する、細かいところまで質問するなど非常に積極的だった。一方で質問が瑣末過ぎるところがやや気になる。
・個人ワークをスタートさせた瞬間がまるで受験で問題用紙を開いたときのような勢いである。演習を考えることが「問題を解く」ことになっている。「わかる」レベルには到達するが、果たして「できる」のかが疑問。
・例年よりも横のコミュニケーションが得意。(縦は苦手だが)
・文書に慣れていないため、文書の書き出しも時間がかかっている印象を受けた。
・最後に今までの研修を振り返り、研修報告書を書いてもらったが、半分が40分以内にかけず居残り。
・全体として学ぶ意欲は非常に高いが、質問などが些末「車の席次・・・七人乗りなら?」など。
・悪い評価されることに対しての質問が多数あり
・昨年と比べても、かなりおとなしいイメージが強い。
・上司に質問すること、相談することに対して臆病になっている。しつこく聞くと「怒られそう」というのが正直な気持ちらしい。
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さて、みなさまはどのような印象をお持ちになったでしょうか。
例年に比べて
【良い点】素直、真面目、意欲が高い、仲間意識が強い
【悪い点】考えるのが苦手、柔軟性に欠ける、横並び意識が強いといった傾向があるようです。
私自身は、数社の新人研修に立ち合わせて頂きましたがいずれの会社でも「素直」で「真面目」な受講生が多く、非常に好印象を持ちました。空前の大不況の中で、新人達も不安や危機感を感じているのだと思います。
今後、続々と新人達が職場に配属されますが、現場指導者(OJTトレーナー)も「最近の新人とは話が合わない」「ゆとり世代」と型にはめたり、構えるのではなく、お互いに価値観の違いを受け入れつつも歩み寄ることが重要だと感じます。
素直で意欲も高く、飲み込みが早いだけにテクニックを教えるのではなく、殊更考え方や視点を教えることで伸びしろが大きくなるのではないでしょうか。
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