■報告書作成のポイント
誰に出すのか、何のために書くのか、を考えることが大切です。
(1)トップ・役員へ提出する報告書
~現場の状況を分かりやすく説明。いち早く提出。
(2)上司、先輩など部署内で出す報告書
~形式は前例踏襲。内容は今後の業務に活かすため詳細に書く。
(3)お客さまに出す報告書
~トラブルの元にもなりえるので、社内報告書以上に見栄えやチェックが大事。
■報告書の具体的な書き方
(1)表題
文書の概要が一目で伝わるように15~20字で具体的に書きます。
【具体例】
△「出張報告」
△「安心メディカルへの出張の件」
○「安心メディカル本社への「××」販売に関する出張報告」
日付、具体的な報告内容を表題に込めると全体を理解しやすくなるので、上司が「中身も詳しく読んでみよう」という気持ちになります。
(2)本文
簡潔に「掲題(表題・標題)の件につき、下記の通り、ご報告いたします」と書きます。その後で、文書の場合は「記」と真ん中に記して、箇条書きで各項目を続けます。(メールの場合は「記」を省略する)
最後は「以上」でしめます(メールも同様)。
■状況説明の書き方
状況説明は項目分けして箇条書きにして書きます。将来、万一トラブルが発生した場合には重要な証拠にもなりますので、あくまで正確に書いてください。
【具体例】
1.出張者:営業部2課 出来留課長、書野
2.日時 :2012年10月16日(火)14時~15時
3.場所 :安心メディカル 本社第一会議室
4.面会者:安心メディカル営業部高千穂部長、日向課長
5.訪問目的:先方顧客管理システム更改に対するご提案
【書き方のポイント】
1.出席者・出張者~役職順など社内序列の順番(えらい順)に書くのが基本です。
2.日時~西暦、24時間表記で書きます。
3.訪問先・打ち合わせ場所~会議室名も書くこと。重要な会議はいいかげんな場所では実施しないので、場所も重要な報告事項になります。
4.面会者、役職~役職、名前を省略せずに書くのが基本です。(但し、名前+肩書きでも可)
5.訪問目的~この場合は出張の報告なので、出張の必要性を書きます。(当然、出張で無い場合には省略)
■要旨の作り方~重要な内容を3つ程度でまとめる
要旨とは、まず先に文章を作ったうえで、その内容を要約し、最後に作るべきものです。
報告書を読む方は、自分より立場が上で、忙しく、報告書の文書などで余計な時間を取りたくないと考えています。そこで、報告書に「内容要旨」があれば、そこを読むことですぐに報告書の「結果」(結論)を理解してもらえます。
・報告書の「内容要旨」は重要なことを3つ程度書く。
・分量としては3行程度(50字程度)
~人が一度に理解しやすい分量はこれぐらい。
・報告相手(上司)の知りたいことを書くよう心がける。
まず、「何をして」「どうなったか」を書く="結論"
その次に、「なぜ、そうなったかの理由」を書く="理由"
最後に、「次になにをすればいいか」という内容を書く="課題""予定"
・内容には、固有名詞、具体的な数字を入れる
~ここがヌケていると甘い仕事とみなされる。
以上のような内容なら、上司はここを読むだけで内容が分かり、次の対応の判断を下すことが可能。もし、簡潔な報告書を求められたら、ここまでの内容で十分に報告書になります。
重要なのは、結果を報告するだけではなく、次に「どのようなアクションをするか」ということを報告書に盛り込むことです。
■提出を受ける側から見た報告書のポイント
報告書を読む上司は、次の行動にいち早く、そして確実に移るために、以下2つのポイントを求めています。
1.報告書は早く欲しい
2.課題は何か?を明確に書いて欲しい
担当者が相当に「業務を知る」事がないと、課題まではなかなか書けません。
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