【第1話】
舟橋自身の体験談・失敗談を基にして、
新人営業担当者のみなさんが抱く、
素朴ではあるが、何となく聞きにくい疑問・不安について回答しています。
新人に限らず、もっと成績を上げたい営業担当者にもオススメです。
その中から、抜粋した内容を、全10回にわたりお送りします!
全てケーススタディ形式になっているので、読みやすく、
共感できるものが多いと思います。
みなさんの営業活動の参考になれば幸いです。
ラインナップは以下の通りです。
■トップセールスのヒント
第1話「自分の提案が繰り返し却下されたとき」(今回)
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第2話「君が担当じゃ嫌だと言われたら」
「気配りができていないと言われたら」
第3話「断られたらその後どうすれば良いか?」
第4話「営業って何をするのか?~仕事の範囲はすごく広い」
第5話「営業担当者としての話し方
~相手は今日初めて聞く事を忘れない」
第6話「商品が売れるまでのプロセス(1)」
第7話「商品が売れるまでのプロセス(2)」
第8話「訪問前の調査~お客様とお客様の仕事を知る」
第9話「新聞・インターネットを活用した見込み客の発見」
第10話「営業担当者として、まず社内に信頼される」
「会社のルール、営業方針の理由~自由に営業がしたい!」
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上司にいくら提案をしても、ことごとく却下され、
「自分は上司に嫌われているんじゃないか?」と
落ち込んだことはありませんか?
自分の提案を通すためのコツがあるんです!
銀行員時代に同じ経験をした社長の舟橋が、
その対策とヒントをお教えします。
どうぞ、最後までご覧ください。
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《今回の本文》 第1話「自分の提案が繰り返し却下されたとき」
【エピソード】
どの案件を持っていっても上司に却下されます。
上司は私が嫌いなのでしょうか?
または、信頼されていないのでしょうか。
どうすれば上司から好かれ、信頼してもらえるのでしょうか。
(ある業界の営業担当者)
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【舟橋ならこう考える!】
■何を言っても聞いてもらえない辛さは良くわかります!
営業をやっている時の話ではないですが、私も銀行員時代、
同様の経験があまたあります。何度、提案してもダメ。
本当に悲しくなりました。私が当時考えた事は、
「上司は私が嫌い」
「上司は私が苦手」
「上司は提案するヤツをうるさいと思うタイプ」
「上司は先輩は評価しているが、私は評価していない」
「上司は細かい点をつくのが好き」
「上司は私をいじめたいと思っている」
今、上司の立場になって考えてみると、どれも1%ぐらいは
当たっていますが、99%は違っていると感じています。
上司はそれほど部下の事を悪く考えていないものです。
「提案はうれしいけど、少し的が外れているな、惜しいな」と
いうのが本音だと思います。
過去の私を振り返ってみると、
「提案はどれも的外れ、核心をついていなかった」
「内容は会社の実態を踏まえたものでなく、世の中の受け売り」
「表現は先輩の表面的な模倣であり、少しおかしい」
「社内に対する配慮が不十分」
という状況だったと考えています。
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■対策はあります!
でも、その苦い経験から数年すると、不思議なくらい、
何でも通り始めました。
上司が変わったか?いえいえ、変わっていません。
私がキャリアを積んで、対応できる様になったのです。
その苦い経験からアドバイスさせていただくと、
上司から案件の承認を得られないときは、下記のポイントに
従って、自分の対応を振り返ることをお勧めします。
(1)会社の考え方の本質は何かを理解しているか?
(長期的な利益確保重視)
(2)上司が却下の理由はいつも同じか?都度、異なるか?
(3)その案件について、価値判断
~「重要度」「緊急度」「案件の見方」に上司と自分で
どんな差異があるか考えた事があるか?
(4)上司と話す前に過去の事例(却下された案件)を検討し、
その結果を元に上司を突破する作戦を立てているか?
(5)上司の過去の経歴、好きなもの、得意なこと、
考え方の傾向を知っているか?
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■上司のものの見方で見てみる
~自分の考え方、価値基準をまずは捨てる
あなたは、いつも「私がこう思ったから・・・」「こっちのほうが
重要なはず・・・」と「自分の考え方」を重視していませんか?
まずは、それを捨てる事からスタートしてください。
特定のヒトからNGの返事を立て続けにもらったら、
「方針変換」の必要があると気づくべきです。
「上司の考え方」を踏まえて、どうしても譲れないものを
組み込んでいけばよいだけなのです。
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■上司対策は考えるべきもの
上司はいつも近くにいますが、意識して対策を練るべきです。
「どうしていつも却下されるのか」その原因分析と対策検討、
その対策実施が必要です。
(1)「上司が別の観点を重要視している」と気づいたら(原因)
→説得の論法や案件自体のお落しどころを変える(対策)
(2)「案件自体への熱意が足りない」、「押しが足りない・熱意の
見せ方が足りない」(原因)と思ったら、
→今までよりあきらめ悪く、粘る(対策)
(3)そもそも、自分のやることは
全部気に入ってもらえない(原因)としたら
→コミュニケーションを取るようにして、好かれる努力をする(対策)
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■「徹底」した対策とコミュニケーション
あなたは上司の観点で見直した対策を
「徹底」して実行していますか?
これは単に「考え(てみ)た」だけでは不十分です。
どこかで「私がこう思ったから・・・」といつもどおりの観点に
戻ってしまっていませんか?
対策そのものが上司の観点の添っていますか?
対策が作戦どおり実行されていますか?
ここまで準備をしても、すぐ一発OKがもらえるようになるとは
限りません。
これを繰り返して自分自身も上司への提案や意見具申の練習をし、
だんだんに打率を挙げていきましょう。
また、上司も人の子ですから好き嫌いがあります。
また、人は接触回数が多いと好感をもつと言われています。
よそよそしくせず、却下にめげず、明るく笑顔でコミュニケーションを
取ることを忘れてはいけません。
そうです。お客様と接する時と同様の注意が必要という訳です。
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【営業のポイント】
上司対策もお客様対策と同様に、良く考えて、徹底して、対応すること。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方