■商談相手は誰を選べば適切か?
実は商談相手は組織内での地位が高ければ高い程良いという訳で
はありません。特に最初の商談であればなおさらです。主として
自分が売る商品の値段によって主な相手が決まってきます。(当
然例外も多々ありますが)
■現実の交渉相手
ビジネス漫画であれば、主人公と意外な場面で接点のある人物で、
オーナーや会長と直談判で決着、と相場が決まっていますが、現
実にはどうでしょうか?
文房具などのオフィスの消耗品を売る場合には、会社規模にもよ
りますが、相手企業の社長に売り込んでもまず難しいのではない
でしょうか。
文房具の決定権と予算は普通、総務セクションの現場担当者が持
っています。その担当者を落とせばまず、間違いないと思います
現実の社長は文房具の良し悪しを判断をする時間がないのが現実
でしょう。(文房具までうるさく言う会社は高収益な場合が多い
もので、社長は興味を持つべきですが)
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■交渉相手を判断する基準は主として金額
自分が売る商品の金額と相手顧客の決裁権限規程額の関係を知れ
ば、即可能です。ここで言う決裁権限規程額とは、商品サービス
の購入に際して、一定金額以下なら、自分の権限で決められる権
利です。
ですから、自分の商品金額にあった交渉相手を選べるとベストで
す。(現実にはその方の信任を得た部下となるのでしょうが)
■各組織の例
一例をあげると私の過去いた大企業では、
1.予算計上したもので10万円以下
~担当者が自由に買ってよし
2.予算計上して1000万円以下
~部長が応諾すれば買ってよし
3.予算計上して1000万円以上
~総務部長、本部長が応諾すれば買ってよし
4.予算計上なし
~総務部長と本部長が応諾すれば買ってよし
※予算計上とは前年決めた費用予算金額で原則、
現場担当者はその合計金額以下しか使えない。
また、中堅企業では
1.10万円以下なら部長権限でなんでも買って良し。担当者には
一切権限なし。
2.10万円以上なら全て総務部長の決裁が必要。
というケースもあります。ですから、上記大企業に800万円の
ソフトを売るなら、商談相手は目の前にいるのが誰かにかかわら
ず、部長さんということになります。(担当者に部長様に応諾を
取っていただく事になるか、直接会うかどちらかですが)
■決裁権限の金額を知るには
一番良いのは相手にやんわり聞くことです。仲良くなれば、ほと
んどの場合、教えていただけます。
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次回は、「商談内容をメモする」という内容でお送りいたします。
「きみは営業に向いてない」
周りの人にさんざん言われていながら入社早々営業担当になってしまった中島が伝える、営業の頑張り方