■報告書の具体的な書き方
(1)表題
文書の概要が一目で伝わるように15~20字で具体的に書きます。
【具体例】
△「出張報告」
△「安心メディカルへの出張の件」
○「安心メディカル本社への「××」販売に関する出張報告」
日付、具体的な報告内容を表題に込めると内容を理解しやすくなります。
(よって、中身を詳しく読んでくれる事となります)
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(2)本文
簡潔に「掲題(表題・標題)の件につき、下記の通り、ご報告いたします」
と書きます。その後で、文書の場合は「記」と真ん中に記して、
箇条書きで各項目を続けます。(メールの場合は「記」を省略する)
最後は「以上」でしめます(メールも同様)。
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(3)状況説明
状況説明は項目分けして箇条書きにして書きます。
将来、万一、トラブルが発生した場合には重要な証拠にもなりますので、
あくまで正確に書いてください。
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【具体例】
1.出張者:営業部2課 出来留課長、書野
2.日時 :2008年10月8日(水)14時~15時
3.場所 :安心メディカル 本社第一会議室
4.面会者:安心メディカル営業部高千穂部長、日向課長
5.訪問目的:先方顧客管理システム更改に対するご提案
【書き方のポイント】
1.出席者・出張者
役職順など社内序列の順番(えらい順)に書くのが基本です。
2.日時
西暦、24時間表記で書く
3.訪問先・打ち合わせ場所
会議室名も書くこと。
重要な会議はいいかげんな場所では実施しないので、
場所も重要な報告事項になります。
4.面会者、役職
役職、名前を省略せずに書くのが基本。
(但し、名前+肩書きでも可)
5.訪問目的
この場合は出張の報告なので、出張の必要性を書きます。
(当然、出張で無い場合には省略)
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(4)要旨の作り方~重要な内容を3つ程度でまとめる
先に述べた通り、要旨は文章を作って、その内容を要約し、
最後に作るべきものです。
報告書に「内容要旨」が必要な理由は、読み手がそこを見て、
すぐに報告書の「結果」(結論)が理解できるためです。
報告書を読む方は、自分より立場が上で、忙しく、
報告書の文書などで余計な時間を取りたくないと考えています。
【要旨の作り方】
A:報告書の「内容要旨」は重要なことを3つ程度書く。
B:分量としては3行程度(50字程度)
~人が一度に理解しやすい分量はこれぐらい。
C:報告相手(上司)の知りたいことを書くよう心がける。
a.まず、「何をして」「どうなったか」を書く="結論"
b.その次に、「なぜ、そうなったかの理由」を書く="理由"
c.最後に、「次になにをすればいいか」という内容を書く。
="課題""予定"
d.内容には、固有名詞、数字が入っていること。
~ここがヌケていると甘い仕事とみなされます
以上のような内容なら、上司はここを読むだけで内容が分かり、
次の対応の判断を下すことが可能。
もし、簡潔な報告書を求められたら、ここまでの内容で
十分に報告書になります。
重要なのは、結果を報告するだけではなく、
次に「どのようなアクションをするか」ということを
報告書に盛り込むことです。
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(5)提出を受ける側から見た報告書のポイント
報告書を読んだ後、上司が次の行動にいち早く、
そして確実に移るために必要な事柄が求められる。
A:「報告書は早く欲しい」
B:「課題は何か?を明確に書いて欲しい」
~相当に「業務を知る」事がないと、課題は書けない。
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※次回は内容の注意点をお伝えします。
報告書に金額の桁違い、事実誤認などがあってはいけません。
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