K氏インタビュー【第3回】同僚や部下とうまく仕事をする方法
K氏インタビュー【第3回】同僚や部下とうまく仕事をする方法
K氏
現在、大手IT企業監査役。 銀行でたくさんの勘定系システムを設計・開発。その後、支店長となり営業を指揮し、卓越した数字を残す。スーパーSEであり、かつスーパー営業マンという稀な存在。
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情報共有が仕事の手戻りを防ぐ
ー 前回のインタビューにて上司との関係性ついてはお話を伺いましたので、今度は同僚、後輩とうまく仕事をする方法について、お聞かせいただけますでしょうか。
(K氏)
やはりコミュニケーションが大事であると考えています。相手が同僚だと、同じレベルで仕事ができるので話も通じやすいです。部下とのコミュニケーションに難しさを感じるのは、そもそもの仕事のレベル感が違うことも影響していると思っております。
提供された情報が、今担当している仕事に直接関係なくても、物事を考えるときに影響をもたらすことがあります。
例えば、隣の部署と同じように考えてみることで、方向性の誤りを減らすことができて、手戻りが少なくなるというようなことです。いくら情報を提供しても、聞いているだけで気づかない人ももちろんいらっしゃいますけれど。
隣の担当と情報の共有をしていると、共有された内容に関連する情報を気に掛けるようになります。そうすると、仕入れる情報が増えていくんです。私はこれだけしかやりません、というスタンスでは成長しないし、できません。
上司が電話しているときに隣で仕事をしていて、上司が電話を切って「あの件って、どうなった」と聞くと、すぐに答える部下がいます。全部は分からなくても、上司のことにも興味をもって、ある程度把握している、そんな部下は優秀です。
ー 受信するだけでなく、自分で情報を発信できるかということで、仕事の能力は決まってきますね。
(K氏)
情報というのは、与えた分だけかえってくるものです。そうでなければ会話が続きません。与えずして取ろうというのは無理な話です。
昔話になりますが、オンラインシステムの導入で、担当者に、これはこういう風に入力しなきゃ駄目ですよ、と指導していました。試しに「なぜ、そうしなければいけないか教えようか」と聞くと、「いえ、結構です」と断られました。
目先のことだけではなく、本質を知ろうとしなければ、本当の力は身につきません。力が身につかなければ、自分で情報を発信することはできません。