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タスクフォース

タスクフォース(task force)とは、本来は「機動部隊」「特別部隊」などと訳される軍事用語です。ビジネスの世界では、「通常の業務とは別に、緊急性の高い課題の解決に向け臨時に構成される組織」のことを指します。社内の各部署から適任者を選抜招集して、短期集中で解決に取り組む特別チームであり、課題が解決されれば解散します。

似ている組織の名称として「プロジェクトチーム」があります。プロジェクトチームも、組織の課題解決のために構成されるという目的は同じです。しかし、タスクフォースが短期集中でより緊急性の高い課題解決に取り組むのに対し、プロジェクトチームは長期的なスパンで組織の大きな課題に対処することを目指す点に違いがあります。
また、特定の作業や任務のために構成される作業部会を「ワーキンググループ」といいますが、こちらはタスクフォースとほぼ同じ意味で使われることが多くなっています。

短期間で迅速に課題解決できるタスクフォースをつくるポイントは、以下の3つです。

①プロフェッショナル人材を集める
課題解決に必要なスキルを持つ人材を組織横断的に招聘します。優れたマネジメント能力とリーダーシップが備わったリーダーを選び、その他のメンバーもセルフマネジメント力の高い中堅~ベテランから選抜するとよいでしょう。
②チームの方向性を決める
非効率な活動にならないよう、どの程度の期間・達成度を目指すのか予め明確にします。また、一からチームづくりをしなくても統一した行動が取れるよう、共有すべき価値観を明文化しておくと、メンバー間の対立を避けることができます。
③チームを信頼して強い権限を付与する
迅速な課題解決を図るためには、関係する部署や管理職の承認をいちいち取らなくても遂行できるよう、期間限定で強い権限を与える必要があります。

また、不確実化する経営環境の中で課題解決を確実に遂行するため、タスクフォースのメンバーには変化に即応した意思決定と迅速な行動力が不可欠です。それらの力を強化するには、重要な判断や決断をスピーディーに行うための意思決定プロセスとして知られている「OODAループ」を学ぶのも一案です。

タスクフォースを効率的に活用し、課題解決に戦略的に取り組むことが、企業が存続成長するためのカギを握っています。

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