ビジネスの金言~成功者がもつ3つの視点
ビジネスの金言~成功者がもつ3つの視点
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はじめに
◇インタビュアー
◆舟橋
◇本日は、舟橋さんができるビジネスパーソンから聞いた、もしくは、舟橋さん自身が持っている、ビジネスの「金言」について教えて頂ければと思います。
定点観測の重要性
◆これは、TIS元会長の船木氏から聞いた金言ですが、同じ所を見つめ続けていると、商品のニーズや課題など、商品開発のヒントが見えてきます。
「何月何日の何時何分に何をした」という行動の記録など、ある特定のものを何時間も何日も追い続けていると、普段はみえない特異点を発見できます。そして、その特異点は、商品のニーズだったり、 トラブルの芽だったりします。
私もコンビニバンキングを開発する時に、銀行の支店の入口をずっと見続けたことがありましたが、その時、私は、夕方になると「ATM」に飛び込む人が多いことに気づきました。
今では夜間のATMは珍しくありませんが、当時は夕方になるとほとんどの「ATM」は閉まってしまう時代でした。
当時、夜間の銀行利用はニーズが少ないと決めつけられていましたが、私は夕方にATMを利用する人が多いことに着目し、テレフォンバンキングなどのサービスを開発しました。
社会や業界の「常識」はそれはそれで重要ですが、自分でこれは「正しい」「真理だ」と感じたことは、「常識」に囚われず、自分の目や耳で本当に使えるものか確かめることが重要だと思います。
しっぽを振る犬はかわいい
◆弊社の講師から、「しっぽを振る犬はかわいい」という言葉を聞きました。
人は本能的に、自分に甘いことを言ってくれる人を好ましく感じるので、客観的に人間を判断することはできないという意味です。
つまり、人間は、基準を曖昧にしてしまうと人の評価を誤るので、評価する時には、数値など、明確な基準を設ける必要があると思います。
延髄で仕事をしない
◆自分がSEや営業時代に感じたことですが、人に言われたことをそのまま鵜呑みにして物を作っていくと、どんどんコストがかかっていくので、人に言われたことは、自分の頭の中で一度ゆっくり考え、咀嚼してそれを構成した方がいいと思います。
私はSE時代、作業が早かったため、手が勝手に動くようになってしまい、「大脳」で仕事をせずに、「延髄」で仕事をしていましたが、あまり反射的に仕事をしすぎると、うまく仕事ができないことが多かったです。