ビジネスコミュニケーションにおける「やりすぎ」とは、何を伝えるにしても、常に「相手をよい気持ちにさせる」ことです。よってコミュニケーションをとる相手のタイプ、状況によって、注意すべきポイントも変えていかなければいけません。
【大前提】
対お客様:常に相手をたてて恥をかかせない/指摘しない
対上司:何を言われてもムッとせず素直に受け止める
対同僚/後輩:公私混同をしない
このシリーズでは、いろいろなシーン別に、レベルに合わせた動き方をお教えいたします。自分がどこまでできているか確認してみてください。自分は周りよりがんばる必要があると思う人は、周りより気をつけるべきことも多いものです。
■今日のテーマ
冠婚葬祭のマナー【葬儀】
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レベル1:ビジネスパーソンとして気をつけるべき事項(当たり前)
レベル2:普通より頑張る必要があると思う人が気をつけるべき事項
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≪通夜に弔問する際の服装≫
通夜は、訃報を聞いて、急いでかけつけたという形になるので、派手なアクセサリー、派手な色を避ければ、仕事時のスーツでかまいません。
【男性】
グレー、紺、黒で無地のスーツ。ワイシャツは白、ネクタイは黒無地でタイピンはつけない。ベルト、靴下。靴などの小物類も全て黒。
【女性】
黒、紺、グレーのワンピース、スーツなど地味で装飾の少ないもの。ストッキングは肌色か黒。靴、バッグもすべて黒。
≪葬式に会葬する際の服装≫
喪服か黒の無地のスーツが基本です。
【男性】
上下黒のブラックスーツ。ワイシャツは白、ネクタイ、靴下、靴は黒。
【女性】
黒いワンピースまたは黒いスーツ。肌を多く露出するものはNG。ストッキングは肌色か黒。靴、バッグもすべて黒。アクセサリーは結婚指輪とパールのネックレス程度。
レベル1
◆職場の身内のご不幸の場合
(1)目立たないよう、お悔やみの言葉をかける
(2)あれこれ詮索しない
(3)関係者にそれとなく周知する
◆通夜弔問・葬儀参列する場合
(4)香典袋の表書きは、仏教・神道・キリスト教共通の「御霊前」と書く
(5)受付では「このたびはご愁傷様です。ご霊前にお供えください」と小さな声でお悔やみの挨拶をした上、香典の表書きが相手から読める向きにして差し出す。
(6)芳名帳に自身の住所・氏名を記入する
レベル2
◆職場の身内のご不幸の場合
(1)原則、先輩・上司と確認の上、電報・ご祝儀・香典などのとりまとめをする
(2)弔電は「ご尊父様(ご母堂様)のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます」のように、敬称を用いる。電報の宛先は喪主宛てにし、前日までに申し込みをする。喪主の氏名がわからない時は、「○○○○ご遺族様」とする。
■解説
葬儀の場合も、お悔やみの言葉は特に目立たないようにかけましょう。ご当人の心情に配慮して、あれこれ詮索してはいけません。
もう一歩上を目指すのであれば、先輩に相談の上、必要であれば弔電を打ったり、香典などのとりまとめの諸雑務を引き受けると頼れる人材と思われます。
訃報の連絡を受けた場合、通夜・葬儀の日時・場所(電話番号)・喪主の氏名、喪主と故人の関係を正確に確認の上、会社の総務担当に連絡しましょう。場合香典や供花を遠慮されるケースもありますので、よく聞くようにしてください。
☆次回もお楽しみに。