本日は、さまざまな業界の人事担当者の方に、新入社員研修に関するお話を聞かせていただいた中から、みなさんが共通して、ご興味のある、またはお困りの事柄に関する部分をご紹介させていただきます。
(1)「交通・運輸業界」の新入社員研修
◆研修の期間
1~5次まで5回に分けて行う。
1次の研修では、「学生から社会人への意識改革」を行う。
期間は2週間ぐらいだが、会社の説明も入るので、実質的にはその半分ぐらいしか時間が割けない。
◆「五月病」
どこの会社でも起こりうることだと思うが、1次の研修の後、ショックを受けて、GW明けに五月病になり、苦しんでいる新人もいる。そういう新人に手助けすることもあり、5月のはじめにフォローアップ研修を入れている。
◆「みんな苦しんでいる」
フォローアップ研修では、新人を集めて話をさせるが、そうすると、やっぱり同期もみんな同じように、「苦労しているんだ」「悩んでいるんだ」ということが分かり、気分が楽になるようだ。シンプルなことですが、非常に現場から好評でした。
(2)「サービス業」の新入社員研修
◆研修の期間
1ヶ月くらい。GW明けぐらいから現場に配属。
その後のフォローアップ研修はその年の新人の雰囲気や採用人数に合わせて行うので時期はまちまち。
◆研修の特徴
大学の延長にならないよう、「グループ討議」で考えさせたり、「議事録をまとめる」「報告・連絡をする」など、できるだけ現場に即したミッションを与え、研修を行っている。もちろん、会社の説明や業務知識などは、授業のように教えるしかないが・・・。
(3)「IT業界」の新入社員研修
◆研修の期間
約3ヶ月。プログラム言語などの技術系研修とともに、各部署で上司や先輩社員がOJTで、現場に特化した勉強会を開いている。
◆研修の内容
JAVAなどのプログラミングの基本を含めて、システム構築研修は、新入社員研修の3ヶ月の期間のうち、1ヶ月半くらいを使って行っている。特に、新入社員には、「品質」「コスト」「時間」(納期)のいわゆる「プロジェクト3要素」をきちんと身に付けさせるようにしている。
◆研修の問題点
3ヶ月という長期間なので、新人が学生気分に戻ってしまうことが多い。これを改善しなければと思っているが、カリキュラムを全体を大きく変えることができないので、悩ましい。運営の仕方や研修の進め方・環境等で何か変化を加えなければいけない。
◆新たな試み
プレゼンテーションの練習として、新聞の記事のポイントなどについて自分の意見をできるだけ3分以内にまとめて発表する「3分間スピーチ」を毎朝やっている。
◆新人に求めるレベル
研修終了後、実際職場に入って、なるべく早く、日々の業務や、 「会社に来たら先輩に挨拶する」、「当然お客さまに対してもきちんと挨拶できる」、「職場でのルールをきっちり守れる」などの基本的なことをできる社員になってもらいたいと考えている。報告・連絡・相談をできるレベル。技術的には、まずは、一般的なレベルになってくれればいい。現場に配属された後からゆっくりと技術を身につけてもらえればいいので、チームで作業できるための基礎的な知識をまず身につけて欲しい。
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それぞれの業界の人事担当者さまの"声"はいかがでしたでしょうか?
おそらく、「どこも同じ悩みや問題を抱えている」と
お感じになったことと思います。
インソースでは、このような人事担当者さまの声とともに、
豊富な研修実施の経験を踏まえ、
今年度、「新入社員研修」の内容を一新しました!
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