インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

 

インタビューで聞く成功した人の「リアル」ノウハウ

「管理職のための段取り力」(3)~リスク管理

「管理職のための段取り力」(3)~リスク管理

■上司が率先垂範しリスク管理を行う
今までお話しした「部下指導」「目標管理」「業務管理」は、長期的視点で部下を鍛えて、動かすという他者視点のマネジメントでした。それに対し、「リスク管理」は、管理職が自ら率先垂範して行うべきものです。組織全体のリスク管理は、上司の行動によって左右されます。
例えば、部長が鍵の確認をすれば、課長も実施します。また、課長が確認をすれば係長も行うというように、上司がきちんとリスク管理をするかどうかで、部下の動きが変わってきます。
              
■リスクを洗い出し、対策を決める
 
リスク対策の第一歩は、リスクを洗い出すことです。リスクを可視化し、その対策を決めておくことで、リスク発生時の即座な行動が可能となります。具体的には、「リスク管理シート」を埋めていく形で、発生する可能性のあるトラブルやリスクを最低でも20個程度書き出します。
次に、「発生したらどのように対応するか?」という対策法を具体的な行動レベルまで詳細に決めて、シートに記入します。
例えば、「部下が交通事故を起こしたら」というテーマであれば、
(1)部下と相手にケガがないか確認する
(2)事故の発生場所を確認する
(3)上司に報告する(携帯電話:090-xxx-xxx)
などの対策方法を詳細に記します。事前に決めておかなければ、発生時に迅速な対応は不可能です。
最後に、まだ発生していないが、組織に潜在的に存在するリスクについても、「リスク管理シート」を用いて、洗い出して対策法を考える必要があります。
 
              
■部下にリスクを洗い出させ、その実力を見極める
リスク洗い出しは部下指導にも活用可能です。具体的には、先ほどの「リスク管理シート」を活用して、部下にもリスクの洗い出しを行わせます。シートを見れば、どのようなリスク感覚で部下が仕事をしているかが一目瞭然になります。
具体的には、自らが洗い出したリスク内容と近く、対策も詳細かつ的確に書けていれば、上司である自分と判断基準(考え方の軸)が同じということで、職務代行も可能な部下であると判断してよいでしょう。
しかし、些末な内容しか書けなかったり、おおざっぱな対策しか書けない部下の場合、トラブルを起こす前に、リスクに対する意識を徹底する必要があります。
             
今回お話したように、管理職に必要な段取り力は、「部下指導」「目標管理」「業務管理」「リスク管理」の4つです。
これらはマネジメントの基本であり、組織の次世代を担う管理職に必須のスキルであると言えます。
 
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